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2008年12月03日(水)
『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』とか

脚本のみ来た。
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■『オペラ・ド・マランドロ』@東京芸術劇場・中ホール
2009年7月
原作・作曲:シコ・ブアルキ
脚本:鈴木勝秀
演出:荻田浩一
出演:別所哲也、マルシア、石川梨華、東山義久&DIAMOND☆DOGS、田中ロウマ、小林勝也、杜けあき、石井一孝 ほか
おおー石井さんとは今後もいろいろやって行きそうで期待です
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『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン 20th Anniversary』@青山円形劇場

20周年おめでとうございますー。いやーまだ12月3日なのに『ア・ラ・カルト』を観てしまった…普段は中旬〜下旬に観るようにしているので、今年も終わるわーて実感がいつもより早く来た。ローリーと羽場さんが一緒に出演するのを観られるのが今日しか都合つかなかったんだよ……。

そんな訳でこんなに早く観たのは初めてではないか。この時期だと台詞が「ちょっと早いけど、メリー・クリスマス!」てなってるんだね!いつから「ちょっと早いけど」を言わなくなるのかな!

おぼえがきなど。

・上演時間は3時間20分くらい(うち休憩は10分)。ワインは販売で300円、ソフトドリンクはフリー
・ペギーさんへの花束は今回ご遠慮しますってお知らせは、DMとフライヤーにしか載ってなかったけど徹底されていて驚いた。ひとりもいませんでした。ロビーに注意書きもなかったのに!やはりリピーターが多いんだなあ
・でも新規のお客さんも是非来てくださいよー!群雄割拠の青山の奥地でレストランはがんばっております!
・そんな訳でペギーさんのシャンソンメドレーは滞りなく進み、歌を堪能出来ました。花束を受け取るのに忙しく「有難うございまあす」「あらまー!たいへん!」とかを挿まずにペギーさんの歌を聴いたのは随分久し振りな気がする…
・花束を受け取るペギーさんを観るのは楽しかったけど、大量の花束をテーブルに置いていたらキャンドルの火が燃え移っちゃったのを見たことがあったし、花束回収ボーイズ(笑)を動員するとその分役者さんの負担も増える訳で。演出の妨げになっていたのは確かだろうし、寂しいけど仕方がないかなー

(以下ネタバレあります)

・つう訳で今年は白井さんの歌ってすごいいいな!と改めて思い知った!
・メドレーの「Vie Violence」「ロコへのバラード」「La Boheme」は圧巻でした
・シャンソンって歌い手さんの人生を垣間見せるのも芸のうちだと思うのですが、白井さんはシャンソン歌手を演じている役者であってシャンソン歌手そのものではない訳です。なのにペギーさんが暮らしていた雑司ヶ谷の三畳一間のアパルトマンが脳裏に浮かぶようなあの哀愁!滑稽さ!人生滑稽なものよ!でも私は生きていくの!ここは私のステージよ!って言う、なんていうんですか、もうね、あのね、素晴らしかったヨ!(泣)
・勿論女装もステキだったヨ!
・中西さんの音楽もハッとするものが多かったなー

そうそう今回はHブロックの最前列、しかも通路脇の席だったので、もう近くて近くて。白井さんや羽場さんのアイラインもバッキリ判るし、高泉さんが横通るといい匂いがするし(当然嗅ぎます)陰山さんのスイカ踊りは思わず俯いてしまう程目の前だし、羽場さんが持っているポメリーの瓶の結露が見える程だし(ちゃんと冷やしている)、ローリーがターンをするとその風が頬に当たると言う。もう腹一杯です。円形って椅子があれなもんで長時間公演だと集中力が削がれたりするんだけど、今回はあっと言う間だったなー。まあこれは最前云々は関係なく、芝居の力だと思いますが。

・羽場さんはエピソード1話分とショウタイム、休憩後のトーク、エンディングに出演
・ローリーはショウタイムとトーク、エンディングに出演
・ローリー出ない日のショウタイムパート、役者さんたちは早替えで大変なのではなかろうか
・ローリーが出てくると場が締まる!流石です
・思えば白井さん演出の『三文オペラ』ではローリーに随分助けられたものであったことよ(あわわわわ)
・佇まいがもうロケンローフィギュアだし、本人「円形だと前だけ服着てる訳にいかない」と言っていたけどもうほんっとどの角度から見ても動作に隙がない。どっから観てもキマる
・すげー!
・それにしてもメイクの濃い陰山さんはデイヴ・ナヴァロに似ているよ…
・そして陰山さんちょっと太った(笑)でも柳腰は健在です
・ほぼ恒例のジャクソンもの、これ観るとしみじみマイケル・ジャクソンの踊りってすげえんだなあと思う(笑)
・疲労で白井さんの息が上がったり足が上がらなくなっているのももう笑いのうちですが、年を経るごとに心配になるなあ(苦笑)
・そして今年の白井さんのアフロはなんだか微妙な形でアフロと言うよりロシアのひとの被る帽子みたいに見えた…

・クリスの「Yes! Weekend!」が最高。水曜日なのにもう働く気が失せた(笑)

・父子パートが復活していたよ!わーはづきちゃん出たの2005年以来だよー!(泣)
・あれだ、おとこをたぶらかすお年頃になっていたよ…おとうさんも気が気じゃないであろう
・でもやっぱりこどもでブランデーケーキに酔っ払ったりしててあーはづきちゃんはこまっしゃくれててかわいいなー!
・はづきちゃんのパートがなくなったのは高泉さんの年齢のこともあるのかしらん…と邪推したものですが、小学生を演じる高泉さんはやっぱりキュート。久し振りに会えてとても嬉しかった

・3つのテーブルを1つずつ使ってエピソードが演じられるのですが、おじいちゃんとおばあちゃんのパートは目の前のテーブルだった。シーン前にギャルソン陰山さんがテーブルのセッティングを始めたら、私がいたブロックからは「うわあ」と言う小さい声があちこちから漏れました。やっぱリピーター多い
・よってお片付けをするギャルソンが煙草を吸うシーンも目の前で、その時の陰山さんの表情がなんつうか…あのふたりに思いを馳せるようなすっごい複雑な表情をしたもんだからもういろいろとしみじみした……。あのふたりには500歳くらい迄長生きしてほしいです。ずっと仲良く!(涙)

15周年前後から、円形のレパートリーが変わったり(でもここ数年でまた戻りつつあるような)、遊◎機械が活動停止したり、それに伴って役者さんたちの事務所がバラバラになったりで、正直言うといつ終わっちゃうんだろう…とドキドキもしているのです。9月過ぎるとそろそろ告知出る頃だよな…今年はあるのかな……とハラハラしている。最後の台詞「私だけは生き残りますように」が「このレストランだけはずっとここにありますように」に変わって何年経つかな。自分の周囲でも倒れるひとや亡くなるひとが増えてきた。

ずっと観ていきたいと思っています。その「ずっと」がいつ迄続くか判らないけど、出来る限りずっと。今年も観られてよかった。よいお年をー。