I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2008年05月25日(日) ■ |
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『HYMNS』楽日 |
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『HYMNS』@青山円形劇場
と言う訳で、千秋楽にスズカツさんは顔を見せず。流石にね…。カーテンコールでアツヒロくんがとても残念がっていた。みのすけさんが「本当はスズカツさんも来れればよかったんだけど…」と言ったら、「ねー!スズカツさん!」とか言って。「これでひと段落だけど、スズカツさんとはまた何かやりたいと思ってます」と言っていたので、それを楽しみに待ちたいと思います。
小松さんがカーテンコールの挨拶で「こんなに台本を手放せなかったことはなかった。アツヒロくんはドSな部分があって…ムチャ振りするし。観客に囲まれてるし、生き地獄だった」と言っていた。本音でしょうなあ(苦笑)笑いに転化しているけど、実際は気が休まらない舞台だったと思います。意外とスズカツさんと小松さんは相性いいように思います(S発言)
今日の公演はとても面白かった。まあいつも面白いですが、ザズゥシアター(と敢えて言わせてもらう)の特色が非常によく出ていた。どこ迄台本から逸脱出来るか、と言うテーマもそこにはあるように思う。そしてどこ迄逸脱しても、根幹が揺らぐことはない。場作り、音響、照明、そこに立つ役者。ここがフリー、と言う指定はもはやなく、台本にあるひとつひとつの単語から世界を拡げることが出来る。勿論帰ってこなければ「公演」としては成り立たない。
その精度がとても上がっていた。脱線が弛緩になることもなく、戻りもスムーズ。揺らぎが少ない。即興で拡がる会話は、登場人物を通して役者自身を浮き彫りにする。怖い舞台だ。音を入れるタイミングも、照明も毎回違ったのだろう。
『ウェアハウス』に通っていた時のことを思い出した。ああ、これは“『ウェアハウス』後”のザズゥシアターの面白さだ。油断している暇はない。「ひたすら見る。見ているだけ」と言う演出家が作り上げる舞台はこうして形になる。見られている安心感でのびのび動ける役者が、その見ているひとが不在の場合(勿論観客はいるが)どうなるのか、と言う面もちょっとだけ垣間見れたような気もする。その繊細さと強さを発揮出来る役者こそが超人。
この日の公演をスズカツさんが観られなかったのは残念だな。仕方ないけどね…ふふ、私は観たので自慢しちゃおう(鬼)
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・黒江は最後「おまえを相棒には出来ない」って言うんだな。あーここちょっと涙出そうになった ・アツヒロくんが「鼻緒」を知らなかったことに場がどよめく ・まあ「ウエハース」も知らなかったひとだしね…(笑→こちらを参照) ・永島さんのこどもの話も、何もかもが本当だそうです(笑) ・みのすけさんの松田聖子の歌が聴けてラッキー ・「グラウンドのスポーツセンター(だったかな)で寝てたぁ?」てどう考えても…くくく……(笑) ・やっぱりこれはひとりのひとの頭の中のものが形になったものなんだなあ
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