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2007年12月30日(日) ■ |
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『ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI天空大作戦』 |
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『ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI天空大作戦』@森アーツセンターギャラリー
こ、濃かった。3時間近くいましたよ。観終わったらグッタリでおなかがすいた。展覧会おさめ。
ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念イヴェントの集大成だそうです。昨年からいろんな展示がありましたが、どれも独自の切り口や企画で皆面白く観ることが出来ました。
今回は大伴昌司のセクションがすごかった。TVシリーズを観て浮かぶ、「あの怪獣の身体はどうなってるの?」「スーパーガンの仕組みは?」と言った疑問を妄想力で形にし、少年雑誌に掲載した「元祖オタク」の編集者。怪獣図鑑も多数出版した方だそうです。その妄想=発想は公式設定にも多大な影響を与えることになったとか。バルタン星人の設定に腹がよじれたよ…「胃ぶくろ:すい取った液体を、ここで消化して、それぞれのふくろにおくりこむ。とてもじょうぶな胃だ。」それぞれのふくろって何。「すね:無色のふしょく液。バルタン星人のあるいたあとについてきて、これにさわると、肉がくさる。」あとについていきたくはないな…。
テキストがいちいち面白過ぎたんでじっくり読んでしまい、その都度オモロい!ヒー!とかっておおはしゃぎしてたもんで、それでグッタリなったってのもある(笑)
これ迄の展示はやはり本編がメインだったので、こういったサブテキストや当時の雑誌付録、イヴェントの様子、グッズが沢山観られたのは新鮮だったー。小松崎茂のウルトラ絵は濃かったなー。妙にリアルで怖いんだよ…。あと当時の雑誌でよく使われていた、スミと朱色の二色分解用の原画が、印刷後とそんなに変わらない色合いで綺麗に描かれていたのが流石。単純にダブルトーンにすればいいってもんじゃないんですよね…こういうのってやっぱり普段の積み重ねで、完成形が見える目を持っているってことで、すごいなあと思った……。は、これも心眼!発想力と、それを形にする職人の技術はどっちが欠けてもダメだよなとひしひしと感じた次第。
当時のグッズCM映像も流れていました。とびだす絵本とかすごかったぞう。そんな記事をスクラップした「みうらじゅんのスクラップブック」も展示されていたよー。
本編セクションも充実。成田亨、高山良策のイラストも初見のものがあった。今回は成田氏の助手からスタートして美術監督になった池谷仙克の仕事が大きくとりあげられていました。あと実相寺昭雄メモリアルコーナーがよかったなー。書斎が再現されていて、監督が描いた原画、使っていたワープロ、着ていた服等が展示されていた。ウルトラ絵がすごくいいのー!添えてある言葉も素敵なのー!「造形には美学あり」とか「宇宙人には、座布団をすゝめるべきか」とか。
いやーん楽しかったよう。ごはんもおいしかったーい。
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