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2007年12月08日(土)
オモシロイ国のひと

あー何書いてんだ、坪口さんたちと電化マイルスやる新しいのがセクステットじゃん!やっぱり眠くておかしくなっている(いやいつもおかしいけどな…)

あ、そんで昨夜のR-30のゲスト長塚くんだったんでわーお早くお風呂入って観るぞー!とお風呂に入ったら寝てしまい、目が覚めて慌ててあがってTVつけたら既にインリンの番組になってた…(泣)観た方どんなだったか教えてください……。

で、今日はハシゴでした。ら、ちょっといろいろ繋がって面白かった。

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『クワイエットルームへようこそ』@シネマライズ 2F
『菊地成孔コンサート 2007』2日目 UA×菊地成孔@オーチャードホール

『クワイエットルーム〜』でポイントとして使われている『オズの魔法使い』。高校生の時ドロシーを演じた明日香はこの思い出を大事にしてる。すがっているのとギリギリのところ。銀色の靴を西野に勝手に履かれ、いちばん痛いところを衝かれ制御が利かなくなり、ミキを殴ってクワイエットルームに逆戻りする。

コンサートの1曲目は「Over The Rainbow」だった。

オモシロイ国のひとはオモシロを追求するので痛い目に遭うことも多いが、それをまたオモシロに変換出来るもしくはしようとするので、それがどこ迄行くかに目的が入れ替わる瞬間がある。その時、運で命拾いするひともいるが、同じように運で死んじゃうひともいる。死ぬと笑えないので、やっぱり生き残らなきゃダメだってことになる。生き残るとまたそれをオモシロに出来る。まあ死んでオモシロになるひともいるんだけど、なかなかそこ迄はね。やっぱり死んじゃったらね。まあ時間が経てばオモシロになるけど。人間都合いいから。

で、どこ迄オモシロに出来るかってのは、運と体力と精神的タフさなんだけど、そのタフさは個人差がある訳です、当然。ひとを巻き込む場合のオモシロもちょっとしたタイミングとか運に左右される。もうちょっと体力あればこれはオモシロに変換出来るんじゃ?もうちょっと先を見る勇気(これを勇気と言っていいのか)があればこれはオモシロになるんじゃ?で、どこ迄行けるか。

そういう意味ではオモシロイ国のひとのサバイバルっぷりってのは何げに恐ろしい。実は明日香もオモシロイ国のひとだと思う。ちょっとしたことで「うっとうしい」になるけどな。で、「私うっとうしいでしょう?」て訊くとこもうっとうしいけどな。で、オモシロイ国のひとと言われた鉄雄も引き際を知ってると言う意味ではオモシロイ国のひとではない。

それを全部優しい目線で撮った松尾さんもオモシロイ国のひとになりたいけどなれないなと(自分では)思っているオモシロイ国のひと。うまい具合フィクション、映画にしてる優しさもあったなあ。ゲロまみれでも美人は美人だよ。で、顔の造作は美形なのにゲロまみれになって白目むいてる女優を映画で観たいかと言うとあんま観たくはない(まあちょっとは観たいか)。この映画は女優を皆美しく撮っている。そういう優しさ。最後の栗田のメールアドレスも、あざといと言えばそうだけど優しさがあるので、私は好きだな。life is happy loop com。明日香はまたクワイエットルームに入ることもあるだろう。そしてまた出ていくのだ。身体が死ななきゃ何度でも再生出来る。それは結構大変だけどな。

いやそれにしても大竹しのぶがすごかった。すごすぎた。ホントすごいなこのひと。そして蒼井優ちゃんもやっぱりすごかった。女優皆魅力的だったなあ。

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で、菊地さんもオモシロイ国のひとだよねって話になり…菊地さんのオモシロはまだまだ見たいので気を付けてねとか無責任なことを思ってしまったよー酷い!ごめんなさい!

セットリスト
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01. 虹の彼方に
02. ボーン トゥー ビー ブルー
〜MC〜
03. チュニジアの夜
04. 夜が明けない星のための音楽
05. オーディナリー・フール
〜MC〜
06. バードランドの子守歌
07. 溜息の泡
08. マネージャングルのジャンヌ・ダルク
09. 蜜と蠍
〜MC〜
10. ルイザ
11. ランバレネの賛美歌
12. この街はジャズすぎる
〜encore〜
01. アイルビーン・シーン・ユー
〜MC〜
02. 水質
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おお快復してる!今日は鼻も出てないしハンカチ要らず、よかったね!そしてUAも絶好調鳥の声ー!腰からのドレープが美しい真っ赤なドレスちょーゴージャスー!で、掌の汗をそのドレスでべたーと拭いたりドレープ踏みそうになって膝をガーあげたりするとこが獣っぷり満載ー!ステキー!!!いやもうUAたまんねー。

「Over The Rainbow」はダブダブヴァージョンで、一音の残響が完全に消える迄次の音に行かないものだったんだけど、今更乍ら言語の情報量の違いを考えたりした。英語の場合、この曲だと冒頭の一音に「some」って4字、ひとつの意味を込められるんですよね。ここ最近邦訳ミュージカルに接する機会が増えたので、その難しさと反面意訳の面白さを考えることが多くて。オリジナルの言語で聴ける魅力は当然のこと、そっから訳を楽しめる面白さって絶対ある。両方あるのが面白いと思うけどな(なんか特定のことについて言ってませんか(笑))

話が逸れた。で、ダビーだったりどスウィングだったりと様々な切り口はあれどUAが唄うともう圧倒的にUA!となるとこがすごいー。すごい声だー。いやでも多分そうなるようにしてる菊地さんのプロデュースっぷりもすごいなあと思い…もううっとりし乍ら脂汗も出そうな感じでした。

日替わりで南さんと坪口さんのピアノを聴けたのも楽しかったー。

そして菊地さんは今日もサイン会してた。なんつうか…義に堅いひとですよね。素敵だ。あーもっとオモシロ見たい。勿論素敵な音楽も聴き続けたいですよ!