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2007年10月20日(土) ■ |
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『三文オペラ』『犯さん哉』 |
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なんか随分な食い合わせに…い、いもたれ……。共通点と言えばどちらもインチキってことか(いい意味、いい意味)
音楽劇『三文オペラ』@世田谷パブリックシアター
場内に足を踏み入れた途端、SePTの特性を活かした美術にまず引き込まれる。縦に積むやつですね。4階建て(使うのは3フロア)で、いちばん下のフロアと客席が地続き。役者が縦横無尽に駆けまくる。楽曲は勿論のこと演奏もよかったし、ローリーが手掛けた訳詞もいい。台詞の口語訳も違和感ない。膨大な情報を電光掲示板のテキストや映像で整理し、皮肉や笑いも盛り込み、猥雑、混沌、背徳の舞台をアジアに置き換えた設定も悪くない。
んがー、んがー、どうもうまく回っていない……んんん、なんでだー。ともやもやしつつ観ていたんですが……。猫背さんが出て来た辺りで空気が動いた感じがした。
私見ですが、どうーも、役者の演技プランがバラバラなように思えました。狂言回しとして振る舞うか、全ては悪と達観するか、生きる為には仕方がないか、それが当たり前か。もともと社会の矛盾を突いて徹底的に皮肉るストーリーではあるものの、黒い笑いにも出来ないし、戦慄することも出来ないし、どうにも居心地が悪い。
容れ物はよかったと思うんだー、美術も音楽も照明プランも、映像の使い方も。役者もそれぞれはいい仕事をしていたと思う…んだけど……どうにも散漫でした。ちょっとこれ、再演を観たいです。なんかいろいろ勿体ない気がする。外枠演出は好きなので、役者陣の統率をどうするか…になるのかなあ。これも演出の仕事のうちと言えばそうですが。思えば白井さんがこれだけの役者数を扱うのって珍しい…よ、ね?うーんうーんまたやってください。
毎年恒例の三茶de大道芸が開催されており、劇場外でもおまつりな雰囲気で楽しかったです。
追記:ぬぬー、今ちょろっとweb上の感想見てきたんだけど、どうも前半と構成が変わっているようです。曲が削られてるとか、歌のパートが入れ替わっているとか。どうしたよ……。
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『犯さん哉』@PARCO劇場
いやあ…くだらなかった……(笑)これ以上何を言えと。PARCOでこういうのをやるかと言う。しかし古田さんとケラさんに任せちゃったらこうもなるんだろうと(笑)笑い過ぎてへとへとです。疲れ果てた。
しかしこう来たので、年末のナイロンは揺り返しが来そうだなー。相当重いもんになりそうだ、覚悟して観よう。
それにしても古田さんは、ブリーフ一丁でもオレステスの台詞を格好よく言えて舞台を締めるひとだった。素晴らしい。
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それにしてもどちらもチケット代ネタを出していてウケた。
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