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2007年08月18日(土) ■ |
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矢野顕子グループ |
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矢野顕子グループ@BLUE NOTE TOKYO
矢野顕子(pf、vo)、アンソニー・ジャクソン(b)、クリフ・アーモンド(drs)のトリオ。クアトロでの公演は欠かさず行っていたのですが、ブルーノートに移ってからはちと敷居が高いなーと敬遠したままでした。今回お誘い頂いて+スティーリー・ダン@ビルボードのチケットが全くとれなかったので(今日初日だったんだよね…)決心して行ってみた。嗚呼、もっと早くから観ておくべきだったよ……。
さとがえるでのほんわかぶりは、もー気持ちよ過ぎて寝てしまったりする程で、うわすんません!と思いつついやこんだけ気持ちよければ寝もするわ!最高の贅沢ー!ってなもんだったりするのですが、このトリオはもーどバトルもいいとこで寝る暇などなかった。昼間ずっと出歩いていたので、開演寸前迄眠くて眠くてあー寝るかもなーなんて思っていたのに始まったらもー身を乗り出して観て聴いてるうちになんかもー脂汗が出そうになって胃すら痛くなった(笑)た、たまらん。
今年で11年目になるこのトリオ、阿吽の呼吸は当然としてあるものの、その阿吽に胡座なんぞかいてられるかい!てなある意味大人の真剣な闘いが観られます。アンソニーも(久々に見たらますます大きくなっていた…)クリフも矢野さんガン見。矢野さんは殆どふたりを見ない。そもそも「目が悪いからピアノを始めた当初から鍵盤を見ないで弾いていた」と言う矢野さんですが、もう息をするのと同じようにピアノを弾いている。が、それは自律神経のよるものとは勿論違う。絶対意志が働いている。仕掛けもするし、ちょっとした相手の動きを瞬時に察知し、それを取り込んで行く。それはリズム隊のふたりもそうで。このスピードが全員すごい。みるみる曲が動く。毎回アレンジが変わると思うんだけど、今回の「電話線」はもう…す、すごかった……聴いてて気持ち悪くなった…(い、いい意味で)。「ほんとだね。」のリズムの化けっぷりもすごかった。
そんなのと同列で「ニットキャップマン」とかやるんだもんなー。ストーリーテリングっぷりにもう心臓鷲掴まれです。リズム隊同様ガン見です。表情豊かなピアノ、声、そして矢野さんの顔。ぎゃーしあわせー!
ベースはアンプの音だけだった気がする。あとヴォーカルはマイクを通すけど、ピアノもドラムも全くの生音で聴けるのはこういうとこならでは。ピアノ弾き語りの「釣りに行こう」は、微分音で動く自在のヴォーカルが聴けてもーたまんねー!って感じでした。澄んだほそーい声も綺麗に通る。終わった後MIOさんと話したけど、自在にやってるようでやっぱり喉のケアとかしっかりしてるよねーって。素晴らしい演奏家は素晴らしいアスリートでもあると思う。
贅沢言うなと言われそうだが、やはりセットが短い。もうちょっと沢山聴きたかったな。それにしても矢野さん、今回の日本滞在中にトリオ、yanokami、ピアノソロと3つのプロジェクトを同時進行でやっててすごいな。来週はyanokamiを観る。楽しみ。
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