I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME
|
|
2007年08月13日(月) ■ |
|
リンチのあたまはますますどうかしている |
|
『INLAND EMPIRE』@新宿ガーデンシネマ2
トンネルを抜けるとそこはリンチの国だったー。180分リンチリンチリンチの幕の内弁当!いや違う幕の内弁当はいろんなおかずが入っているではないか。リンチ弁当はごはんもおかずも皆リンチですー!おえー!しかし飽きることなく観れてしまったよ…全然わかんないのに……おっそろしい……そんで観終わった後の後遺症みたいなもんもすごい……。
広告展開が(ポスターの感じとかも含め)『マルホランド・ドライブ』を彷佛とさせるもので、ストーリーも復帰に賭ける女優がある映画に出演することになり…と言うところからスタート。しかしだんだん謎解きもへったくれもなくなってきて、リンチの国をうろうろする羽目になる。『マルホランド〜』の時にも書いたがジャスティン・セローの眉毛が気になって気になってこの眉毛にすら何か意味があるのではとかそーゆーうろうろです。うさぎがかわいくてめろめろです。
ハリウッドがだいきらいで赤いカーテンとエスプレッソと笑うジジババと女の涙がだいすき。いやーこれ、謎解き出来るかな。ヒントに意味はあるのかな。もーそーゆーこと考えなくてもいいかなー、いいよなー。TATiさんと「『イレイザーヘッド』の方がまだわかりやすくね?と思う程だったよ!」って話してたんだけど。リンチのあたまの中はこうですよ!でいいかなー。観終わってから耳と目がずっとヘン。どうしてくれよう。
それにしてもエンディングが格好よかった…ローラ・エレナ・ハリングが投げキッスする辺りからの流れが最高。最後の最後でやっとタイトルロゴがドン!と出るんだけど、そのタイミングもめちゃ格好よかった。こんな感じのグラインダーマンのミュージックヴィデオを観てみたいなーと個人的に思ったりした。そう、グラインダーマンの音楽がハマりそうなの。とは言えこの作品に使われている音楽は、どれもがそのシーンのために用意されたかのようなハマリっぷりなので(あの「ロコモーション」ですら!ベックもよかったなー)替えは利かないのですが。なんかもーセンスと言うか才能だけで180分観られるものが作れるんだなあと呆れすらした。
メイキングも撮ってたそうで、これ日本で公開されるかな?→『LYNCH DOCUMENTARY』
そうそう初めて新宿ガーデンシネマ2に行ったんですがここ、新宿文化シネマ4だったとこだね…キャパ56の。混んでてそこの最前列だったのです。『ナイロビの蜂』観た時と同じ状況。リンチの国のおはなしを最前列でしかも180分!GO・U・MO・N!もうしんどかったのなんの。しかもリンチの国のおはなしなので画面から目を離せないのだよー。終わって席立ったらもう頭グラグラ肩ガチガチ、一晩明けた今も(書いてるのは火曜日)まだちょっと気持ち悪い。恵比寿でもう一度観直したいな……。
そのグラグラの状態でタワーレコードのインストアイヴェントに行ったら(遅刻)ジャン・ジャック・バーネルさんが半裸になっていた。空手の型を見せてるとこだった。バーネルさんは士道館空手ロンドン支部長でもあります(本当)。ライヴも2曲聴けて楽しかった。
あー全然まとまってない。とりあえず謎解く努力はしてみようかな(虚しいだけだろうが)。プログラムと関連記事をこれから読みます。
|
|