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2007年05月05日(土) ■ |
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『藤城清治 光と影の世界展』 |
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『藤城清治 光と影の世界展』@そごう美術館
いやーこれは観応えありました。すごくよかった!3年前の都写真美術館での展覧会も充実していましたが、今回も質量ともに圧倒的な濃さ、ボリュームでした。160点展示。初期の油絵も。
リトグラフになってギャラリー展示されていることも多いけれど、原画である影絵を透過光で観ないとその美しさは伝わらないと思う。印刷物でも勿論素晴らしいけれど、あの光を通した影絵の美しさは是非実物を観てほしい。かなり長い時間うろうろしてました。何度も戻って観たりして。
展示の仕方も面白く、墨汁を混ぜた水面や鏡に映し込んで観るものも。メイキングビデオも面白かった。ライトテーブルの上があったかいので、ねこがごろごろ乗ってて邪魔そう(笑)助手さんにどかされるんだけど、何度も戻ってくるのーかわいいー。
「いろいろ試してみたけど、やっぱりこれがいちばん」と言っていたカミソリの刃一枚を剥き身のまま持ち、どんどん紙を切っていく。手や指には沢山の切り傷がある。ひたすら根気を必要とする作業だと思うが、「10日で出来た」と言うかなり大きなサイズのものもあって驚愕。どんだけの集中力だ!しかも昨年の作品。タフ!
「命懸けで描いたと言うことも、こんなの落描きだよと言うこともある。どちらも本当」とのコメントが印象的でした。あと、昨年亡くなった奥さまの肖像画もあってじんわり来た。
偶然サイン会の日だったようで、ご本人を拝顔出来ました。入場時も退場時もいた。サイン会が始まった時間から考えると、3時間くらい書き続けていたようです。やはりタフ!!今年83歳だそうです。すごい。
天気よくて爽やかな横浜でしたー。
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