I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2007年02月18日(日) ■ |
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ハシゴ |
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歌舞伎町でごはん食べてたら、隣の席でヘド話が盛り上がっていた。これからFACEに行くのかな。と言えば、これから観る映画に山本くん出てるんだなー。
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『それでもボクはやってない』@新宿オデヲン座
痴漢はまとめて250%の車両に詰め込んで島流しにしてしまえと思うくらい重罪だと思っていますが、だからこそ冤罪はあってはならない、筈なのに、有罪率は99.9%。疑わしきは罰せずって言葉なんてただの言葉でしかないな。
無茶苦茶面白かったです。上映時間143分が全く気にならない!体感時間はとても短い、そして濃密。1年の出来事をサクサクと、しかし主人公が受けた数々の精神的苦痛を効果的に積み重ね、観客を引きずり込む。終始山本くんの役=達雄と同じ表情で観てました。気が付くと眉間に皺が寄ってる。あー理不尽だ、理不尽だ!終わってからまず発した言葉が「…なんつう理不尽な話だよ!」「酷い!怖い!」でしたよ。
もうホントに嫌なんだ…警察の対応といい、大家の無責任な発言といい、弁護士や傍聴オタクの心無いひとことといい。これ、皆罪の意識などない無邪気な言動に見える。それがどんなに主人公を傷付けるかを、淡々と、しかし丁寧に撮っている。アドリブも結構あった現場のようですが、その“仕掛け”が絶妙だからこそ加瀬くんのアドリブは心からのものに聞こえる。脚本が巧いんだと思います、そしてそれをひたすら、冷徹に撮った演出も効果的。時々ちょっと笑える部分もあるのです。それがまた、真剣だからこその結果で絶妙。登場人物のキャラクター造形が、細かいところ迄行き届いています。
いやそれにしてもとんでもない…裁判の仕組みと言うか、ひとがひとを裁くと言う本当は不可能なことを、社会の秩序を守る為に行わなければならないやりきれなさと、結局人間て運で生きてるんだなと言う曖昧さ。結局は裁判官の心証なんだもん。無実=無罪じゃないんだもん。主人公は就職もフイにしたし、いろんなものを失った。自分の誇りだけを頼りに闘わねばならない。それは周囲のひともそう。
「捕まったらこんな目に遭うんだー」とこの映画を観た痴漢が以降犯罪を重ねないといいよ…。そして痴漢をする気なんてさらさらないひとは、とにかく疑われないよう気をつけるように…でもホント運ですよ、恐ろしいよ。
おーもりくんはすんげーヤな刑事役でした。憎しみすら憶えた(笑)流石巧い!しかし真犯人にはああいう態度とっていいと思うぞ(鬼)
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『鉄コン筋クリート』@テアトル新宿
この土日はおーもりくん祭りに…こっちにも出ています(声)。タケシは優しいコやったねー(涙)
えーと、ひとはひとりでは生きていけないっつう話ですね!いい話でしたね!つうか蒼井優ちゃんの声よかったーホントに鼻水たらしながら声入れてそう(笑)ニノもよござんした。絵は全体的にペールトーンで、思ったより小綺麗だったな。なので残虐描写に衝撃があまりなく…ううーん、全体的にゲーム画面な印象が…綺麗なんだけど。もちっと血がベターとか鼻水ダラーンとか皮膚が裂けたら痛いのよとか見えた方がよかったかなー個人的な好みですが。
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