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2006年05月09日(火)
『STADIUM ARCADIUM』

■『STADIUM ARCADIUM』RED HOT CHILI PEPPERS

この限定盤にもすーごく惹かれたんだけど、コマとかビー玉とかいらんし…いつか中古で探そう(てことは結局は買うんかい)と通常盤を。

ペッパーズはリアルタイムで体験出来ている、私の愛するロックバンド。いろいろあったな〜。刹那的なこと、破滅的なこと。でもこうして新譜を聴くことが出来る。とても嬉しい!

おぼえがきなんぞ。

・ジョン、ツェッペリン度が上がってる!?
・ギターの音がデカいよ!(笑)
・リズム隊最強
・アンソニーすっげ歌上手くなってる…
・ライヴでは大丈夫だろうな!(愛故の辛口)
・あーアンソニーが好きでよかったなー!!!(泣)
・で、また詞が良いのですよ。今回は訳詞もイケてます!(あわわわわ)
・まあ訳詞に関してのより深い解釈や追求はmine-Dさんとこがまたやってくれるでしょう(他力本願)
・やっぱRHCPて、フリー、なんだなあ
・いやあの、アンソニーのRHCP、ジョンのRHCP、チャドのRHCP、なんだけど
・ここ迄バンドがやってこれたのは、フリーがいたからだろう
・アンソニーが死ななかったのも、ジョンが死ななかったのも、運かも知れないけど
・で、ヒレルが死んじゃったのも、ナヴァロが数年しかバンドにいられなかったのも、たまたま、かも知れないけど
・それでもバンドが崩壊しないで(いや実際かなり危ない時期も相当、何度もあったけど)やってこれたのは、運だけじゃなくて、フリーによるところが大きいだろう
・で、今の状態がこのアルバム

フリーのベースはバリバリだけど、『MOTHER'S MILK』の頃のようなハチャメチャ疾走ベースとは違う。当時だから出来たのがあれ、今だから出来るのがこれ。あの頃のようなベースプレイは今は生まれない。だけど、今しか出来ないプレイをフリーはしてる。それは他の3人もそう。ジョンはヒレルを意識することもなく、アンソニーは歌を手に入れ、チャドは空間を掴むような音を叩き出す。

全体像は、『MOTHER'S MILK』のハチャメチャ度、『BLOOD SUGAR SEX MAGIK』時のようなパーカッション使いやブレイクに宿る殺気、『ONE HOT MINUTE』のような分厚いギター(これには驚いた!)、『CALIFORNICATION』『BY THE WAY』の枯れた音が全部ブチ込まれているような、正に集大成と言えるもの。バラエティっぷりは過去最高だと思います。これはBSSMからずっとプロデューサーを務め、バンドの状態を見て来ているリック・ルービンの貢献度も大だと思う。

それが散漫に聴こえるか、過去作品を通った上での総決算と受け取るかは、聴き手によって全く変わるだろう。

「HUMP DE BUMP」「TELL ME BABY」「SO MUCH I」ではハネるフリーのベースも存分に堪能出来ます。これこれ、これを聴きたかった!

「SHE LOOKS TO ME」みたいなギター、ペッパーズでは新鮮だな。

あと個人的には「GONG LI」テイストのリズム隊が光る「HARD TO CONCENTRATE」がお気に入りです。

今しか出来ないことをやる。過去の反省は活かす。ひとのせいにしない。音楽を愛している。そのバンドが、カリフォルニアへのレクイエムを奏でている。

これが私の愛するバンド、RED HOT CHILI PEPPERSの最新型。やーこのバンドには躊躇なく愛してるって言えるなー。

あーもうホントに音楽で愛で世界が平和になればいいのになと思うよ!なればいいのに!無理だ!悲しい!だから音楽は鳴り止まないんだろう。