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2006年01月23日(月)
『ゲルマニウムの夜』2回目

新しいSuitcase入れたらMacがもんのすげえトラブっているー。やりなおすかーどうしようかーあはーんあはーん(オフスプ)

で(逃避)昨夜ミクラスが出た回のセブンを観たよ!ミクラスすごいけなげやん。モロボシダンがウルトラアイを盗まれて変身出来ない状態のとこ、ミクラスはとてもがんばった!エレキングにめためたにやられてたけどがんばって時間を稼いでいた!こんな…こんないいコだったのか!もう応援しちゃう!新団体を立ち上げたら後楽園ホールに応援に行くぜミクラス!

…もうミクラスが清水さんに見えてきた……。あの目ぇむいた感じとかそっくりだな!

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さて土曜日の続きです。甘味屋さん(みはしってとこだった)を出て上野公園を横断、歩けど歩けど着きません。雪はこの時間がいちばん降っていたと思う。遭難するかと思った。桜の枝に付いた雪を見て「桜が咲いてるみたーい」と言ったやまこさん詩人。そして雪の夜、ライトアップされた国際こども図書館のうっつくしいこと!ひゃーひゃー言いつつ歩く。間に合ってよかった…。

スタッフさんが傘もささずに誘導してくれました。おつかれさまです!

ようやっとロビーに入るとエスプレッソとチョコのサービスが。うはー有難いー!プロデューサーの村岡さんに「こんな天候の中…有難うございます」と言われる。いやいやそんな、こっちとしては雪の日に観られるなんてとっても嬉しいんですよ!村岡さんは気さくな方で、ロビーに飾ってあるスチール(雪の中に朧が立っている)を見て「まさに今日な感じだよねー」と話していたら「撮影現場はいっつもこんな感じでしたよ」とニッコリしてくれました。男前。

ななっさんと合流。「私は来た時は誰もいなくて…ずっと来なかったらどうしようかと思った…」(笑)。最終的には20人くらいだったかな。

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『ゲルマニウムの夜』@一角座

一角座で観られた!しかも雪の日に!と言う嬉しさはありましたが、基本的にはTIFFで観た時の感想と変わりませんでした。「じっくり観たらまた書きます」とか書いたけど…あれでいいような気がする…いやさぼってんじゃなくて。

ちょっと補足すると「暴力、背徳、冒涜に満ちた画面が、何故か陰惨にならず美しく見える」のは、においのせいかなと思った。画面からにおいがする、と言うのは物理的には有り得ない。残飯であったり、鶏舎、豚舎のにおいであったり、ゲロ、痰、血液、精液だったりするそれらのにおいは、観客が映像を観て想像するものだ。

帰りにたまたま『もやしもん』と言うマンガのことが話題になった。「菌が〜!」「かもすぞー!」とかゲラゲラ笑っていたが、その際ななっさんが「人間の五感って、嗅覚がいちばん環境に適応するのが早いんだってー」と言った。麻痺すると言うより、慣れる。そのにおいをくさいと思うか、嫌悪感を催すかどうかは、慣れで変わる。その慣れは罪か?それとも進化か?

さまざまなにおいの中で、朧は宗教を試す。いちばん遠くあろうとしたのに、「朧がいちばん近い」と言われる。

罪悪感を煽らない宗教、それには興味がある。見てみたい。朧はその欠片を見せてくれたような気がする。興味と信仰は別のものだ。

まあまだリピートするんで考えます。

しかし…TIFF後に「立兄ィがこんなすごい映画を!」「『よいこのでか』のひとだよ!?」って言ってたんだよね(大笑)だって今迄観た監督作品って『よいこのでか』だけだったから…そりゃビックリもしますわよ。ナイフを研いでいたんだなあ、と思った。おっそろしい監督さんだな。

と言いつつ『波』での演技はとても好きだったので、また役者さんの立嗣さんも観たいなー。

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上映が終わると荒戸さんが出て来ました。…あら?大森監督とレオナさんもいる!「こんな中もう誰も来ないだろって呑み会してたら、お客さんがいるって言うんで戻ってきました。酔っ払ってます」。おおラッキー!荒戸さん赤目オールナイトの時も「泥酔してます」って言ってたなあ…素面でいるのを見ることの方が少ない気がする(笑)

と言う訳で予定外の舞台挨拶とサイン会が催されました。レオナさんの挨拶が印象的だった。

「最後のシーンでテレジアがオナニーをするとは私にはとても思えなかった、私と言うよりテレジアは、絶対にオナニーなんかしないと思った。ものすごく監督との間に葛藤があった。結局監督とは振り付けを打ち合わせたくらいで撮影した。あのシーンでは私は号泣していた。なのに引きの撮影で、アップがなかった。涙がまったく映っていなかった」

昼に観た『サムワン』でもオナニー云々の台詞があったよ…。1日でオナニーって言葉をこんなに聞く機会はなかなかないと思いました(笑)

それはともかく、そーだ思い出した!初見時このシーンに判断つきかねたんですよ。自慰なのか流産なのかって。テレジアの手が子宮の辺りに行くから。監督の“振り付け”の通りだとすると、意味深で面白い演出だなあと思った。で、今回この挨拶を聞いて、そっか、流産はしないよな。テレジアのこどもは生まれるよな。と妙に納得した。

サイン会で間近で見たレオナさんは美しくてもう大変でした。後光がさしてるようだったー握手してもらおうかと思ったけど触れることすら恐れ多い!って感じで断念。笑顔がステキー!大森監督はブレのない話をするひっじょーに興味深い方でした。格好いいねー。

そして荒戸さんに握手をしてもらった(笑)ああっ荒戸さんをオチみたいにしているけど、本当はこんな豪傑に触れるなんて恐ろしい!と思ってましたよ!

プログラムにとよだかんとくのコメントが載っていた。いろんな意味でメラメラした。ばーかばーか!