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2005年11月03日(木)
『無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語』+α

やなぎみわ『無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語』@原美術館

カラーのイメージが強いので、今回のシルバープリントがメインの作品群は新鮮でした。

タイトルは、ガルシア=マルケスの『無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語』から着想したものだそうです。その『エレンディラ』も含め、童話をモチーフにした写真シリーズがメイン。女のコはエイフェックスツインのアレみたいな(笑)老女のマスクを被ってる。老女は少女の姿。グロギリギリなんだけど、よく観るとかわいかったりする。赤頭巾ちゃんとおばあちゃんが割かれた狼の腹に入っている図とかあるんだけど、その狼の腹にファスナー付いてたりね(笑)でも血まみれなんだけど。モノクロなので、想像力が付加される怖さを楽しめる…と言っていいかな。

『グレーテル』が怖カワイかったなー。盲目の魔女が食べられる程度に太ったかな?ってグレーテルの指を触って確かめるシーン。てか、童話って元々怖いもんだよね!可愛い絵とかに騙されてるけど!火で炙ったり水責めにしたりとかデフォルトだもんね…それをこどもは聞いて育つ訳で。使い方に気を付けないとな!

でも隠すよりは見せた方がいいと思う。ないことにはしない方がいいと思う。

ビデオ作品ブースは激混みだったので、ちゃんと観られたのは『砂女』のみだったのですが、ショートフィルムとしても面白い、ストーリーがカッチリある構成だったので退屈しませんでした。

やなぎさんは『MY GRANDMOTHERS』シリーズ辺りから、歳をとることに着目している感がある。流れとしては自然に思える。前より距離感を置かずに観られるようになった気もする。距離感を置いたら置いたで面白いんだけどね。

イメージケーキは、砂女の被っているテントを模したマンゴームースでした。テント部分がクレープだった。マンゴーソースで描かれてる模様もかわいい!かわいいかわいいと言いつつもりもり食べちゃうんですが(笑)

原美術館は歴代イメージケーキ集とか出せばいいのに!レシピ込みで!会期終了したら二度とお目にかかれないんだもん。…まあそこがはかなくていいんだけどね…。

関係ないけどやなぎさんて中野くん@ブンブンと顔の系統が似てるよね(笑)人間離れした系統の美形。作品のイメージと全く差異がなくて、顔を出すアーティストって在り方も好きです。

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■太っ腹
MANIAC LOVE FINAL PROGRAM
11/28〜12/01はタダだってよ!
CYCLE、BIG BEAT BUNNYは楽しかったなあ。行った日がたまたまワダさんかタニさんの誕生日で、振る舞いケーキを貰ったことがある。場所が場所だし、オッシャレーで敷居が高そうなイメージだけど、実際はノホホンとしたところだったような。
いい音も沢山聴かせてもらいました。urnのライヴ初めて観たのもここだった。
最後、誰が回すのかな

■『ビーグッドカフェ芸術論〜「戦争と万博」そして「バ  ング  ント展」』
詳細出た
あ、やっぱりライヴは大友さんだ。
「闇を体験する」は京都でもやる予定が出来なかったんで改めて、とのこと。あー面白そうだよう

■闇と言えば
『DIALOG IN THE DARK』
これ気になってるんだけどなかなか日程が合わず。合ってもチケットとれず。人気あるみたいだなあ。
真っ暗闇ってなかなか日常では体験出来ないもんね。特に都会だと。まあ田舎は田舎で、星が眩しかったりするんですが(笑)

■DIRECTORS LABEL
ロマネック巻観終わったー。恐れ多いがキース・リチャーズってか、かわいいですね…。
K.D. LANG「CONSTANT CRAVING」のクリップってゴドー待ちがモチーフだったんだ!言われてみれば舞台上に1本の木。じゃああれはウラジーミルとエストラゴンなんだー…あー首吊りごっこしてるもんね…。なんか、すごいなこのひとの収集→編集っぷり。全てのアートは編集であるって言ったのは誰だったっけ?大きく頷いてしまうよ…。
ベン・スティラーのコメントが面白過ぎました。愛情の裏返しって怖いね!
次はグレイザー巻だ!