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kai
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2005年06月09日(木) ■ |
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AGAPE STORE #10『仮装敵国』 |
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AGAPE STORE #10『仮装敵国』@サンシャイン劇場
ネタバレしてます。
“Seven 15minutes Stories”と言うサブタイトルがついている通り、7人の作家が書いた15分程のショートストーリーオムニバス。作家陣は(敬称略)長塚圭史、倉持裕、土田英生、千葉雅子、後藤ひろひと、故林広志、ケラリーノ・サンドロヴィッチ。間に井手茂太振付、佐藤史朗音楽のダンスや歌のコーナーが入ります。
昨年末の竹中直人の匙かげん、こういうのだと思ってたんだよねえ…と思いながら観た。
まあそれはともかく、『仮装敵国』と言うキーワードから書き下ろされた作品は、それぞれの作家の味が出ていて面白かったです。長塚くんはホンマにブラックやね!ちょっと切なくなりましたけども。オープニングから「自爆テロに遭って死んだ妻を迎えに来た夫」と言うシチュエーションで、それを笑いに持って行こうとする意気込みもすごいなと思いましたけども。
個人的には倉持さんの、肉体と感情を切り離す訓練をしているうちにひとの肉体を動かせるようになっちゃう話が好きでした。発想も面白いんだけど、役者さんの技術がものを言う話でもあるんで、観ていて楽しかった。あれ、やっててよくこんがらがらないなあ。
あとやっぱケラさん!TVドラマを撮るシチュエーションで、スポンサーの意向で毒殺がNGになり、バナナで滑って転んで死ぬのがNGになり、何度も撮りなおすうち役者のひとりがホントに死んじゃって、スタッフがその役者を人形のように動かして撮る。何でそう迄して撮ってんねん。ごろごろごろと脱線が止まらない展開、問題と式と答えの入れ替わり、ブラックさは流石です。この作品が最後だったんだけど、これ迄のストーリーに出てきたキーワードがばんばんばんと挿入されていくサマが圧巻でした。ここもケラさんが書いたの?演出の方で構成したんだろうか。
舞台転換のテンポもよかったな。退屈しませんでした。
正直言うと久ヶ沢さん目当てで観に行きました(笑)いやー真顔になればなるほど瞳に何も映ってないようなあの頭のからっぽさは何なんだ!ごめんなさいこれすっごく褒めてるんですよ!ひとはここ迄瞳を無に出来るものなのね〜いっそ美しいと言うね!あの瞳は!
いやそれにしても証券会社のアナリスト役の久ヶ沢さんを観られるとは…高名な政治ブレーンを演じる久ヶ沢さんを観られるとは…。まあそのアナリストは事故って仕事が出来なくなっちゃって、ブレーンはパジャマ(ナイトキャップ付)着て会議に出てるんだけど。うわーそんな久ヶ沢さん!ある意味他では観られない!
皆さん芸達者な方ばかりで、落ち着いて観られて面白かったです。昇太さんのおかみ姿反則(笑)えみりちゃんは声が独特でかわいい!コメディエンヌとしても面白いなあ。「そんなの顔じゃねえ!」の啖呵は素晴らし過ぎました。声と言えば松尾さんの美声も聴いてて心地いい〜。弱ってる役の時ほどいい声になるなあ(笑)
しかしストーリーを説明すればするほど、コメディとは思えない話ばかりですな。大体シチュエーションが自爆テロ、怪しげなセミナー、襲撃前の忍者、原子力発電所の清掃、戦場、地下基地、だもんなあ(笑)ケラさんパートのドラマ撮影現場、と言う状況だけが普通に見えるけど、どうなったかは上記の通りです。
あ、あと茶碗蒸しが食べたくなった(笑)
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■TV Bros. 田中哲司さん特集頁。篠井さんのコメントが面白い!スズカツさんの名前も出てきてますよー
■ROSSO ちょっとーどうなってんのもうー(泣)なるべく静観しようとは思っていますが…
■と言えば サマソニ、AUDIOSLAVEいつになったらアナウンスされるの!と言ってる間にFINCHがキャンセルされてる…そして PUBLIC ENEMYが決まってる!!!
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