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2005年02月05日(土)
語りと朗読のひろば『話音』

語りと朗読のひろば『話音』@門仲天井ホール

ジェンヌのお母さまが主宰されている朗読劇に行ってきました。太宰治『カチカチ山』と宮部みゆき『小袖の手』の2本立て。どちらも未読。

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『カチカチ山』はたぬき=40歳近い中年の醜男とうさぎ=16歳の処女として描かれています。朗読も男優さんと女優さんが担当。それぞれの台詞と、ナレーション部分を分担して朗読していました。ナレーションとそれぞれの役で声を使い分けていて楽しく聞けました。途中ユニゾンになるところもあり演出も面白かった。衣裳も、ふたりとも柴刈りに行く格好でかわいい。シーン毎にかかるあの曲なんだったっけー。

それにしても『カチカチ山』って酷い話だよなあ。たぬきもまあ悪かったけどさ…。絵本になっているものはたぬきがおばあさんに怪我をさせただけってことになっているのもあるけど、元々の話では、たぬきはおばあさんを殺して自分がなる筈だったたぬき汁におばあさんを入れるんですよ。たぬき汁ならぬばばあ汁。で、それをおじいさんに食べさせるんだよね!ギャー!…やっぱたぬきも酷いよ…。

で、ここで怖いのはうさぎの残虐性なんですな。太宰の女性観てこんななんですね(笑)

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『小袖の手』は怖かったー!笑えるところもあったんだけど。古着苦手なんですよ…ますます怖くなった!こちらも衣裳がかわいい!明るいおきゃんな着物です。朗読が始まると、みるみる語り手の「おっかさん」のイメージが形になります。照明も綺麗だったなあ。いやでも怖かった…ますます古着が怖くなった…。中古CDとか古本は平気なんだけどなあ。着るものは何か肩に乗られる感じがするからかなあ。

破格の値段で古着の小袖を手に入れてきた娘に、おっかさんが、子供の頃にあった出来事を話して聞かせる。近所に住んでいた三造さんが、古着にとり憑かれて連れて行かれてしまう話。独居老人の孤独も見え隠れ、当日配付されたリーフレットにもありましたが、阪神淡路大震災後ひとりで暮らす高齢者の問題も示されているかのようでした。発表されたのは1993年だそうですが。

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帰りに深川不動に連れて行ってもらいました。うわここすっごい格好いいね建築が!内装は金あります!ってなギラギラだったけど外装の彫刻とかすっごく格好よかった。カメラ持ってくればよかった。ねこがたくさんいました。