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2004年04月02日(金) ■ |
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『クサマトリックス』『六本木クロッシング』 |
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森美術館、夜に行くと空いてていいですよー。ゆっくり観られる。美術館で24:00迄やってくれる(週末)のは有難い!
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『クサマトリックス 草間彌生展』
えーと新作オンリーかな?「ハーイ、コンニチワ!」には驚かされた。かわいいやんけー。「蛍の群舞の中に消滅するあなた。」がいちばん好きでした。こういう、立ち位置が判らなくなるうちに足が浮くような、自分の身体がなくなりそうな感覚は大好きです。長居した。
今回は「水玉強迫」ですらオープンに感じられたなあ。もともとポップな模様ではあるけど、草間さんの作品で水玉をかわいく感じられるとはビックリした。現在進行形のひとだなあと改めて思いました。
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『六本木クロッシング 日本美術の新しい展望2004』
こちらはボリューム満点!6名のキュレーターが「Resonating Individuality(個の共鳴)」をテーマに選んだ、57名(組)の作家たちの展覧会。
作家数も多ければ手法もいろいろ、ほんっとに皆バラバラなのでそれぞれが興味深く、また面白く、多岐にわたっているので頭がごちゃごちゃになる。そんな中印象に残った作品は、自分の興味の範疇にあったか、波長があったものだと言う他にも、プレゼンの仕方が巧いとか、他者とどうコミュニケーションをとろうか前向きに模索しているとかってのもあると思う。勿論他者のことを考えていないものもあるわけで(それが作品的にマイナスになっていなければOK)その違いも面白かった。
個人的には「つれて帰りたくなる作品」ってのが好きです。大きい小さいとかは関係なく、そばにあると楽しそうだなとか、一緒にいると影響される、こちらの想像力も喚起させられるようなもの。
と言うわけで、好きだった作品は(敬称略)木下晋の闘争シリーズ、青木睦子+伊藤存「説子」、渡辺郷「予定変更」、田中功起「トランクの血と光」、ヤノベケンジ「森の映画館」、八谷和彦のオープンスカイプロジェクト、深澤直人「非常誘導灯」、東京ピクニッククラブ「ポータブル・ローン」、石川雷太「Flashpoints(世界紛争Tシャツプロジェクト)」でした。
特に深澤さんの誘導灯欲しい!配置場所もさりげなさすぎて面白かった。本物の誘導灯と思って、画面が変化しないうちに通り過ぎてしまっていたひともいました(笑)こっちはこっちで、本物の誘導灯やサインも、作品かもしれんと凝視してしまったり(笑)
それにしても…作品の前に「不快感を想起する可能性があります」とか「残虐な印象を受けるかも知れません」って注意書きがやたら多いのは気になった。苦情が出るのを事前に防ぎたいと言う配慮は判るけど、作品を観る前に釘をさされると、ワクワク感が削がれるな。
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事故のこともあり、六本木ヒルズの外観はライトアップも自粛されていて、随分暗くなっていました。オープンして初の春シーズンなので、桜祭り的なイベントも予定されていたそうですが、全て中止になったそうで、建物の片隅に使う予定だった装飾用の道具が置きっぱなしになっていました。
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