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2004年02月13日(金)
『紀雄の部屋』

『紀雄の部屋』@TOLLYWOOD

高岡蒼佑くん初の主演映画。これがメジャーデビュー作となる深川栄洋監督は、この公開で動員が4割行ったらポレポレ東中野で長篇デビュー!って企画も組まれてます。がんばれー。以下ネタバレしてます。オフィシャルサイトはこちら

やー…なんか、よかったわあ。愛らしい作品だわあ。また観に行きたいわ。多分今迄女の子と付き合ったことがないだろうプロレスオタクの薬学部生・紀雄が、大好きなんだけどなかなかそれをうまく綾子に伝えられなくてな。でも何とかつきあうことになって、でもつきあい方がわかんなくて、恋愛シミュレーションのゲーマー・森下先輩に、どうすればいいか聞いてばかりでな。その時点で間違ってるんですが(笑)初めての彼女(多分)をどう扱っていいかわかんなかったんだろね。

その不器用さにちょっとかわいさを感じてるであろー綾子もアニメオタクで、『未来少年コナン』の台詞を暗記してたりする。未来少年?名探偵じゃなくて?…そう、21歳と言っていた綾子は実は27歳なのでした。彼女も歳下の紀雄とどうやってつきあったらいいか微妙に迷っている様子。そこへ「ハタチになったばかり」の森下先輩の妹が現れ、綾子のことを「オバサン」扱い。紀雄にもその秘密をばらしにかかって…。紀雄、モテモテじゃん!しかもこんな美女ばかり!

そーなんですよ、紀雄って「キモイ!」「キショイ!」って言われるようなオタクくんで(ええと〜これからオタクへの偏見をいっぱい書きますのでごめんな。まあ自分もある意味オタクだけどなー)綺麗好きではあるものの、服にも髪にも気を遣ってないし、女の子と話すと挙動不振になったり、大好きなレスラーさんをカメラ持って出待ちしちゃうような子なんだけど、優しいやつなんだなあ。綾子が自分との歳の差のことを告白した時も、責めたりしないでうまく流しつつ聞いてあげる。綾子も「あなたと歳が離れてたんでつい嘘ついちゃって!」なんてことは言わないんだな。ここらへんのやりとりは面白かったなあ…深川監督ってこういう機微を書くのが得意なひとなのかな。うまいなーと思った。じわっときた。

それにしても高岡くんのオタクっぷりは見事だった…もともと顔の綺麗なひとだけど、それを割り引いても気持ちが悪かった。声も高めで、いちいち癇に触るようなキンキンした喋り方するしさー。殺せもしないのに「殺すぞ!」って連発するしさー(笑)いや、お見事。森下先輩役の菅原永二くん、同じく先輩(同級生だったかな?)の六角慎司さんのキモさもお見事でした。

そしてつぐみちゃんはかわいかった。いいやん27歳!悪いか27歳!こんなかわいい27歳!つうか歳をとらない人間はおらんのだよ…そうやって若さに頼ってたら後で大変だぞ森下先輩の妹よ!(笑)森下先輩も「30過ぎたら更年期障害」とかゲームで得た知識を鵜呑みにしないように(笑)ま、若いうちにしか出来ない言動ってありますからね、歳とってからは通用しないぜ〜。