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2003年04月09日(水)
リピートしてます

『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』@新宿文化シネマ4


今週で終了、観られるのがもうこの日しかなかったのに残業になり…しかもこの仕事は自分のではないんじゃーゴルァざけんなー!(呪怨)と言う訳で遅刻です。ああオープニングの歌曲の詞とかロールシャッハ壁紙とかも細かくチェックする予定だったのに!施設に着いた翌朝ごはん食べてるシーンから。

と言う訳で、立ち見で(終了となったら皆急いで来たのか…?)「これ以上見漏らすか!」とえっらい集中して観たんですが(笑)やっぱウィルキンソン夫人とイヴォンヌ、階段のところで入れ替わってないか?コートの丈が違う気がする…まさに、って感じの構図だしなあ。あとおとなスパイダーが畑で見ていたヌードピンナップ、手で一度覆った後、顔がイヴォンヌになるよね?変わったよね?…DVD出たらチェックするか…(買うの決定)ハワード・ショアのサントラも聴きたいが、家で聴くとすん〜ごい気が滅入りそうだ…(笑)

ここ迄来ると字幕すら疑わしい。しかし自分のヒアリング力なんてたかが知れてるわーくやじいいい。

で、原作も読みだしているのですが(『戦場のピアニスト』脚本と原作も同時読みしていると言う訳のわからなさ)おお、原作にはクローネンバーグが嬉々として映像化しそうな描写が沢山あるじゃないか。

でも実際にはそうしなかった訳で(出血するジャガイモとかは、実際に作って用意したけど結局はボツにしたらしい)。視覚的なショックがない分、主人公が観ている幻覚が“どのくらい恐ろしいか”は観客の想像力に委ねられる。結果ではなく、経緯を観ると考えれば、これはすごく面白い。深読みの余地がいくらでもある。それを監督の怠慢ととるか、こちらの楽しみを倍増させてくれると思うかは個人の好みかな。

そうなるとおとなスパイダーの演技はかなり重要になってくる。観客の想像力をかきたてる演技をしなければならない。難役だ。今回はそこらへん考えつつ観ていたら、「うわこのコめちゃめちゃ怖がってるやん!」ってのが顕著。ウィルキンソン夫人がイヴォンヌに見え始めた時のおびえようったら…身体がギシギシになってるよ。パズル壊しちゃったあと外に出てガスタンク見上げてる顔とかすっごいもんなあ。あんまり怖くて表情もなくなり気味、呆然って感じで。なんだかすごい可哀想だ…。こどもスパイダーの無表情っぷりも怖いし悲しいし。尾をひくなあ。

次の作品にもファインズは出演を快諾しているとか。クローネンバーグが同じ役者さんと続けて組むってのは珍しいよなあ。ウマが合ったんでしょうか。楽しみだ。

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あまりにファインズファインズ言うてたら、哀れに思ったのか周りのひとがいろいろ教えてくれるようになりました。有難う有難う。

■こんな身近にいたのか!
$さん生ファインズ観てたんかい!!!!!以下メール転載(ごめんよ)
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実際のファインズさん(数年前にライナス・ローチとシェイクスピアの『コリオレイナス』と『リチャード二世』で来日)は蝋人形のようにまっちろなまさにドールな感じでよう近づけないかんじでした・・・赤坂のあの劇場まで地下鉄乗ったりしてたらしいけど(笑)
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ぎゃーっあんな綺麗なひとが地下鉄!地下鉄に!千代田線ですか!彼が乗ったら輝いてしまうので車内照明いらずだよ!(イメージとしては『銀河鉄道999』に出てきたガラスのウエイトレスさん)そして乗り合わせた婦女子は皆卒倒。

■期待を裏切らない
前の奥様と別れた経緯があまりにもあんまりです。奥様かわいそうすぎる(気になるひとは、googleで「レイフ・ファインズ アレックス」で検索して、いちばん最初に出てきた頁を読んでみよう!star-sさん情報提供ありがとー!つうか何を検索してるんですかあなたは(笑))
しかしこのエピソードのおかげでますますハマることに…面白過ぎる…(とか言うと元奥様に悪いが)やっぱあの甘え上手な目は天性のものか!神様の贈り物か!そうね、ある意味悪魔かもね…ちなみに今のパートナーは18歳上だそーです。ふはははは。