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2003年04月05日(土)
『ことの終わり』(DVD)

と言うわけでファインズ祭りです…
利音さん曰く「でかい図体して甘え上手」
な彼を堪能してみよう!

ああこれも第二次大戦前後の話だったんですね…なんか最近観るのこの時代の話ばっかりだな、何故だ〜。で、単なる浮気ものと思いきや(失礼)これは〜いい話だった〜。無神論者の愛人(ファインズ)がちょっとだけ奇跡を信じる、それを神の御業と思う(かも知れない)終わりにじわっときましたなあ。旦那(スティーブン・レイ)の報われない思いも切なかったなあ。

つうかジュリアン・ムーアがよくって。ありゃー困るわ。旦那もなんだかんだ言って妻を愛してたしさ…で、愛人は愛人であんなだしさ(笑)…そんなふたりの男の間で愛情と人情で揺れているうちに自分を責めちゃって。で、うまく行きそうだと思ったらあれだし。終盤3人で暮らす、穏やかながらも短い日々が切なかったなあ。

待てよ、よく考えれば(考えなくとも)そもそもは愛人が現れなければ良かったんだよな(笑)それを言ってはおしまいよ!罪な男だなファインズ!(役ですから)

と、それはともかく(笑)これ、“神の存在”がどのくらい生活圏内に染み込んでいるかによって解釈が分かれそうだな。宗教云々ではなくて、神を信じるか信じないかって部分が結構重要そうだ。神の御業って、結局は自分にそれが起こってみないと実感がわかないし。で、このヒロインにはその奇跡が起こった訳だし。自分が祈ってしまったからかは本当の所はわからないけど、愛するひとを失いたくない為に神との“約束”を何が何でも守らなければならないし。で、愛人はそんなこと知らないから駄々をこねる、と(笑・彼が無神論者であることはいろんな箇所で強調されていたし)困ったねえ…。無神論者の多い日本では、なかなか生まれづらそうなテーマではあるなあ。そこらへんが興味深かったです。

愛人と旦那の熱い抱擁シーンが妙にしっとり撮られていたような気がしたんですが…愛人が旦那の手を握る所とか。ニール・ジョーダン魂を感じました(笑)あと照明が巧いと言うか、ムーアのみならずファインズの白い肌(爆笑)が映える!つうかムーアとタメ張れる白い背中だなあファインズと思った私は相当壊れてますか。そうですか。あとファインズの顔って眼窩が深いと言うか、眉部分の骨ががっちり出ているので、照明によってはまったく目の部分が影になる。その影を使って目の表情を消したかと思えばマットな明かりでキラキラ瞳をしっかり撮ったり!いいわあ〜(壊)

やっぱりこのひとの目ぢから(と言うのか…?)はやばいです。この手の男はいくつになってもこういう瞳でさ!女は惑うね!困るね!なんで大柄な癖に上目づかいになるかなあ〜そんな「きゅ〜ん」って目で見るかなあ〜。あとサスペンダー姿がツボでした。

特典映像のインタビュー&メイキングも観られて楽しかったです。DVDプレイヤーを買って嬉しいひととき。

全然関係ないけど、これR指定だったんですね。R指定にひっかかる年齢などとうに過ぎていますが、本編前に“R”の表示が出ると何となく狼狽してしまう(笑)しかし『スパイダー』がPG12なのに『戦場のピアニスト』に制限がない(国によってはあるようですが)のは素朴な疑問です。観れば解る。『殺し屋1』がR18なのは解るが『新痴漢日記』がR15なのは疑問です(笑・また微妙な例えを…)