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2002年12月15日(日) ■ |
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『現代美術への視点 連続と侵犯』 |
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『現代美術への視点 連続と侵犯』@東京国立近代美術館
中山“新婚(いやービックリした。おめでとうございます)”ダイスケ氏の新作絵画が観られると言うことでいそいそと。
このひとには珍しく(と言うか、初なんじゃないかな)青と紫色が使われていてこれには驚いた。しばらくは絵画シリーズが続きそうだな。かわいい癖にちょっと怖い、意地悪だけど優しい絵が9点。号数がこんだけデカいってのも新鮮。火のモチーフは続いていた。やっぱりちょっと怖いな。
会場で偶然アートコクーンの上沢さんと遭い、作品の解説も聞けた。ラッキー。
中山さん以外の出展者の作品も面白かった。ビデオ・インスタレーションに力作が多かった印象。キャンディス・ブレイツ氏の『4つのデュエット』は単純にオモロい!『二人のカレン』『二人のアニー』『二人のオリビア』『二人のホイットニー』ってシリーズなんだけど、ミュージックビデオを映したモニターを向かい合わせに設置して、間に鑑賞者が入るんだけど、片方のモニターでは「I、my、me」もう片方では「you、your」て単語を唄ってるとこのコラージュが延々ループしてる。
あと高嶺格氏の『God Bless America』。これは面白かった!クレイ・アニメーションなんだけど、作家がパートナーや制作スタッフとセットの中に寝泊まりした18日間をコマ撮りしており、2トン(!)の粘土をいじり倒すと言うもの。勿論粘土をいじっていない時間もまんま映っている。そこで何が起こっているか注目するうち、「God Bless America」を唄っているように見える粘土の顔はどんどん姿を変え、やがてその歌を誰が唄っているのかすら判らなくなる。こーれーはー面白かった。
あとブラーのアルバムジャケットを手掛けたジュリアン・オピー氏の作品もありました。このひとのイラストはひとめでそれとわかってオモロいね(あの目が点になってるひとの顔シリーズ)。
会場を何度も往復するうちに閉館時間が迫り、常設は駆け足で。よよよ、もっと時間に余裕を持ってくればよかった。古賀春江の『海』ってここにあったんだね!観られてラッキー。河原温の『浴室』シリーズもここの所蔵だったのかー、久々に観ていやあな気分になる。すごい好きなんだけどね。精神的にあんまりよくないよねこれ(笑)
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