I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2002年04月16日(火) ■ |
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我に返ってみたり |
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あ〜$さんありがとねーレッチリ情報で興奮して胃が痛くなって眠れなくなってしまったよ!アホです。そんな訳で書きそびれた昨日の話。
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『気になる日本映画達 2001』@新文芸坐
4月6日〜19日迄行われている、昨年公開された日本映画の特集上映。すんごい気になるラインナップなんだけど、2本立ての日替わり故なかなか…『ディスタンス』、観逃してたから行きたかったんだけどなあ(是枝監督の『ワンダフルライフ』は好きな作品なので)。しかし昨日は頑張りました。『カルテット』がスクリーンで観られるんだもんよ!仕事も定時で切り上げて(入稿週じゃなくてよかった…)、走った走ったああ走った、間に合うもんだなあ。吐きそうになりながら駆け込みましたよ(アホ)。
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『Quartet/カルテット』監督:久石譲
何かトラブルがあったのか、音と画面のブレが結構あった。どうしたのかな。とはいえデカいスクリーンで観られる!音が(ブレなければ)いい!
今回はサントラを聴いていた事もあり、収録テイクと本編で使われているテイクの違いも面白かった。サントラばかり聴いてると、ヘタなのも愛おしくなってくると言うか…管から弦にコンバートしたコたちの、ピッチのズレまくった練習曲とか聴きたくなるんだよねー(笑)あと学校に行くと鳴ってるバラバラな音階練習とか、校庭でチューバ吹いてるひとの音とか、旅先の神社の境内で練習してるひとたちの音とか、サントラに収録されてない曲の断片も楽しい。曲以外でも、大介の彼女の声がかわいい〜とか、ごはん食べる音とかよく聞こえて面白い。
久石監督の曲に馴染みがないのは前回書きましたが、サントラを聴いた後に本編を観たら、めちゃめちゃオモロい仕込みがあったのが解ってウハウハ。ドサ回りで、「HANA-BI」を弾いてる時は花火が上がってて、「キッズ・リターン」を弾いてるのは学校でガキに聴かせてる時だったのかー!トトロで子供が振り向くシーンもかわいらしかったけど、これ楽しい!オモロい!気付くの遅い自分!だってホントに曲知らなくてね…他のサントラも聴いてみようかな。
デカい画面なのもいいよ〜映画館って楽しいな(何を今更…)。愛ちゃんの肌が透き通るように綺麗だ!智子の髪がしなやかだ!理想的な二の腕だ!男前だ!明夫のヒゲの伸ばし方面白い!大介(つーか南朋くんな)の手が美しい!とかもうニヤニヤが止まりませんよ!「もっと食え!」って青山教授に言われてからもりもり食うようにしてる愛ちゃんもかわいい。七味唐辛子のかけっぷり(夜食のうどんのとこね)とか、「結構このコ豪快さんだわ…」と思ったり。
あとオモロシーンを皆で笑って観られるってのが楽しかった。レスポンスが結構あって、場所柄かおじさんひとり客が多いと言う客層にも関わらず、大介の「(賞金額が)あがってるよ!」とか明夫がごはんつぶ口の周りにつけてモゴモゴするシーンとかで笑い声があがっていた。いちばんウケていたのはポップス演歌のBOBAさんかなー(大笑)もう「雨の錦糸町」唄えるようになってしまったよ…。ポップスだけにメロディーが親しみやすいね!(笑)
あ〜またスクリーンで観たい!観たい!
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『ターン』監督:平山秀幸
この作品も気になっていたので、観られてよかった。しかもこの平山監督、『OUT』の監督なのだ。そういう意味でも注目。
牧瀬里穂ちゃんがくぁわいくてつうか綺麗つうかうっつくしくて!アップショットが多いのも解る気が!こんなくぁわいらしいひとなら顔を撮りたくもなりますよ。美しいものはひとを幸せにするね!だからこの美しい顔が泣いたりするともう可哀想で可哀想でこっちがオロオロしちゃうね!「元の世界に帰してやってよー!可哀想じゃんよー!」とかってね!
事故で自分しかいない異次元に行ってしまう話なので、殆どのシーンは牧瀬さんのひとり芝居なのだが、うまく場が持っていた。牧瀬さんのルックスに負うところも大きい。目ぢからが凄いからね。あとうまくなったなあと…エラそうですみませんが、『飛龍伝』観た時は「……」だったもので。同世代なので「私も頑張ろう」とかワケのわからない元気を貰いました。
中村勘太郎くんは勘九郎さんに似ているなあ。あたりまえか。電話をかけてくれて有難う!切らないでくれて有難う!と牧瀬さんと一緒にお礼を言ったね!朴訥くんが似合っていた。倍賞美津子さんのお母さんもよかったなあ。ラストシーンの呆然とした表情は、驚きと安堵と優しさに満ちていた。画商の小日向文世さん、異次元にいたもうひとりの北村一輝さんもいいポイントでした。
偶然だが上映前に『バニラ・スカイ』の予告編が流れた。こちらも誰もいないタイムズスクエアを主人公が走るシーンがある。躍動感みたいなもんがあって楽しめるんだけど、『ターン』の「自分以外誰もいない風景」ってのは寂しさを通り越して怖いものがあった。
『OUT』を懸念するところがあるとすれば、『ターン』の演出はとても清潔だったので、殺人やセックスシーンを猥雑に撮れるかどうか。佐竹の平熱の変態振りをどれだけ出せるか。不安でもあり楽しみでもある。
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この企画上映、また行きたいなあ。行けるかなあ。
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