I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME
|
|
2001年12月17日(月) ■ |
|
あたりまえであってほしいこと |
|
矢野顕子『さとがえるコンサート2001 スペシャル・クラブ・ギグ』@CLUB QUATTRO
「これって(今となっては)あたりまえの事じゃないんだよねえ」。
住んでいるN.Y.があんな事になったので、一時はこのツアーの行程も危ぶまれたそうだ。「今年もさとがえりできてよかった」のあとにアッコちゃんはこう言った。4日連続渋谷詣でにはゲンナリだがそうも言ってられません、2週連続で私のディーヴァがQUATTROに舞い降りますよ!来年3月に出る新譜の曲を織りまぜながらのスペシャルプログラム。観客の年齢層を配慮してか、有難い20時開演。
このトリオ編成ももう6年だそうで、B.のアンソニー、Drs.のクリフとの息もピッタリ…の筈がこの日のアッコちゃんの暴走っぷりは凄かった。ディーヴァっぷりも凄いんだけど、本人が「(自分の)うたはどうなんだろう。歌詞忘れるし。でもピアノだったら商売道具として自信がある。ピアノなら、金をむしりとれるって自信がある(笑)」と言ってたのを思い出した。癒し系なんてとんでもないですよ…ライヴで見るとよくわかる。終盤の「ちいさい秋みつけた」のインプロビゼーションの応酬は息が詰まりそう。いいもん聴いた。
今回はヴィヴラフォンも多用、「おぼろ月夜」をどんどん転調してうたっていくピッチの正確っぷりにゾ〜。これでよく「うたはどうなんだろう」って言えるよな!昔シジジーズってユニットが、1オクターブを30分割だか40分割だかした微分音オルガンってのを使っていたのを思い出した。微妙な音の揺れも、ズレたんじゃなくて、意識的にズラしているんだろう。だって演奏とちゃんとハモッてるんだもん。それにしてもトリオでこの音の分厚さってのは凄いな。蟻が這い出る隙間もないですよ。
久し振りに「どんなときもどんなときもどんなときも」をやってくれたのは嬉しかったなー。この時期に「ラーメンたべたい」聴くと食べたくなるんだよね…(笑)オーラスは「GREEN FIELDS 」。条件反射で涙が出ます。
来年も、あたりまえの様にこのツアーが行われる事を祈りたい。またきてね。
|
|