I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2001年11月27日(火) ■ |
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つまずき転ぶのはいやなんだけど 仕方ない |
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小林建樹『BooDooLoo4#―Music Man』@LIQUIDROOM
夏のAX以来、小林建樹くんのワンマン。開演ギリギリ到着だったのでエレベーターに乗れてラッキー。リキッドの階段(7F)はツラいからね〜。
初の全国ツアー。本人も認めてる通り「1試合で使い切ってしまうタイプ」なので大丈夫なんかと思っていたが、「初日終わった時はもうやりたくないなーと思いましたが、続けてみるとこれが面白くて」だって。良かった良かった。でもまた風邪ひいてたよ…「薬を飲んでいるんで、発言が夢の中でも勘弁して下さい」だって。ええええホントに夢の中でしたよ!もうギリギリ。客が退く退く(笑)だーかーらー「もう死ぬかもね!」とか言うのやめてよー!(泣)シャレならんわ。「僕の愛を届けます。嘘です。届きません」「セタガヤン」「かわいくない!そんなんちゃう!」等いつにもまして名言だらけ。MCと演奏のギャップが大きいのもこのひとの面白い所で。つうかテンション高!唄ってる時の集中力が凄いので、そりゃMCがフニャモラーになるわなあ。こんなんでツアーて…よく持ったなあ。
しかし窪田さん髪伸びたねえ。ポニーテールにしてるの見たの12〜13年振りかも。そして服のセンスは相変わらずでした(黙)。流石小林くんに「服を選ぶ才能を全部音楽に注ぎ込んでしまっている」と言われるだけあるね!どうにかしてくれ!と言っても今更だろうよ…。小林くんの髪はエラく短くなってました。最初出てきた時「…あれ本人?」と思う程印象変わった。耳全開!もみあげもテクノカット並!
ベースの鹿島さんは小林くん言うところの「マイスウィートハニーが来てるんだよねー。こんくらいの。ちっちゃい。おとうちゃんがんばってるでーって」だったそうで。私の観てた近くで子供の声がしてたからそのコかな?笑顔のステキな方で、演奏もメチャメチャ格好いい。セッション時に、分厚い4ビートをウッドベースでブイブイ弾いたんだけど、すげー良かったよー。なのに小林くんが言うには「なんかイヤラシイ顔してますよね。こう、フェロモンが出てる〜って感じで。僕は淡白な方なんで羨ましいです。女のひとはやっぱ、こういうひとに『うぅ〜ン、預けてみたいわァ』と思うもんなんでしょうか」(爆笑)。やっぱ小林くん薬でモウロウとしてた?
ドラムの宮川ツヨぽんは「僕(建樹)は誰とでも友達になれないんですけど、彼はなれる」なキャラ全開のスコーンとした音が気持ちいい。しかも地力がデカい。マイク通さなくても充分じゃーと思う程音がデカーい。なのに軽快。そんなツワモノどもを従えてのセッションは圧巻でした。
メンバー紹介を日替わりでいろいろやってた様で、「スカコアはもうやったしなあ(うわー聴きたかったよ!)…今日はファンクで行きましょう!」と即興ファンクバンド結成。こ〜れ〜が〜格好いいんだ!窪田さんのカッティングはやっぱ絶品!ジャムセッションも盛り沢山で面白かった。サポートの皆さんジャズの素地がある方なのでポンポンオモロネタが出てくんの。
「斜陽」のファルセットは鳥肌たった。「ピカレスク」の高揚感はたまらね〜!「ルパンIII世〜迷信〜絵になる大人」メドレーにはビックリした。「歳ヲとること」では涙ジワ〜。「生存本能」をライヴで聴けるとは!「花」サイコー!(そういやあこれ、珍しく楽器持たずに丸腰で唄ったんだけど、アレンジがあんななんでまるでフラメンコダンサー!(大笑)手拍子するしね。いやステキでしたけども)名曲だらけだー。捨て曲皆無だー。
今回のツアータイトルは『Music Man』だったのだけど、小林くんはまさにそれだね!全身楽器男てな感じ。うたも演奏もなんだけど、腕グルグルとか地団駄(エレピのペダル踏む音がむちゃくちゃデカい。踏んでなくても脚がバタバタしている(笑))も楽器。このひとのライヴを観てると矢野顕子さんを連想するなあ。ピアノプレイヤーって事もあるけど、うたの、歌詞じゃないとこにすんごい魅力がある。勿論歌詞は大事なものなんだけど、本人のテンションがあがって言葉が邪魔になった時の「アー!」とか「ギャー!」が真骨頂。そして練習好きで、常に現状に甘んじない姿勢を続けているのも凄い事だ。いつも難しい曲を書いてしまってからライヴで苦労するって言ってるもんね。で、しばらくするともっと難しいアレンジにしちゃうの(笑)。技術はあった方がいいに決まってる。その技術をしてどこ迄ブッ飛べるかってのを見れる面白さが、矢野さんと小林くんの共通点かな。ああ私ももっと精進しなきゃなどと思わず自分内反省会を開いてしまう程触発度満点のライヴでした。
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