I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2001年11月24日(土) ■ |
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自転車キンクリートSTORE『第十七捕虜収容所』 |
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今回で三演だっけ?初演が面白かったので何演されても行ってしまう。
初演再演はキャストが同じだったが、今回は若干変更。今迄スパイ役だった京晋佑さんが主役のセフトン。ちなみに初演時のセフトンは吉田朝さん。
えー映画カテゴリんとこでこんな事書くのもなんですが、この作品、映画よりもこの舞台版が断然面白いと私は思う。何て言うのかな、映画ではやはりアングル=カメラの目線が否応なく観客の目線になってしまうじゃないですか。でも舞台では、同時進行しているそれぞれの役者の動きのどれを観るかの選択権は観客自身にある。なので、序盤は「スパイは誰だ?」と舞台全体から伏線を探す事が出来るし、スパイが判ってからは「奴はどう出るんだ?それをセフトンはどう防ぐんだ?他の捕虜達はいつ気付くんだ?誰かセフトンの味方をするひとはいないのか?」といろんな角度から観る事が出来る。鈴木裕美さんの演出も抜群に冴えている。
明日東京公演は千秋楽なのでネタバレに気を付けつつ書くと(スパイが誰って最初から判ってたら面白くないもんね)スパイが誰か判る前と後との観客席の雰囲気の違いがありありと感じられるの!スパイが情報を隠すシーンでは「お〜ま〜え〜か〜!」、スパイが逃げ出そうとする時も「頑張れセフトン!誰か気付けよ!」な空気がありあり(笑)。観客の気持ちがひとつになりつつあるところに、飯島早苗さんの脚本が終盤に冷や水をかける。
スパイと判った人物を、脱走する仲間の囮として建物の中から放り出そうとする時に、捕虜達のリーダーが言う。「奴は任務としてやっていたんだ。上から命令されてやっていたんだ。殺しちゃいけない」。爽快には終われないラスト。ここらへんも、映画だと「やった!仲間はきっと逃げ仰せたし、ドイツ軍にもダメージを与えた!」とそれなりに大団円で終わっていたが、この舞台版では、ラストのリーダーの表情に代表される様に、「本当に彼等は脱走出来たのだろうか、彼等を逃がした捕虜達は、明日からどうなるんだろう、戦争はいつ終わるんだろうか」と苦い思いが残る。勧善懲悪なんてありはしないのでは、と思わせられる飯島さんの構成は流石でした。
骨折で9月の『ガラスの動物園』を降板した(残念)山本亨さんは松葉杖をついて出演。設定上無理もなく演じられてました。藤本浩二さんを観たのも久し振りで嬉しかったな。全然変わってないねー!若いねー!かわいいねー!(失礼?)京さんは格好よかったでっす。大石さんマゾっぽくてステキです(笑)相変わらず声高いねー(笑)。
********************** グラチャンだより
どうやら1勝どまりになりそうね…韓国に1セットもとれないとは。そんでキューバから1セットとるとは。韓国戦ではやはりキム・セジンVS山本くんの様相で、スーパーエースの格の違いを見せつけられた。今後に活かしてくれよー。なんだかんだ言ってもアテネ五輪迄あと3年しかないよ。世界最終予選になったら絶対勝てないってのはこの4年で痛感しただろうから、五輪の出場権はアジア予選でとっておかないと。それにはあと2年で韓国にどこ迄追いつけるか。
山本くんはキューバ戦から当たりだしてきた。最終戦では何とかブラジルに食らいついてほしいな。甲斐くんはキューバ戦ではよくブロックに捕まっていたなあ…苦手意識がつかなければいいけど。その分サーブやサーブカット等地味な所でちゃんと仕事してた。川浦くんは今大会通じて安定している。キューバ戦では速攻がかなり活きていた。もっと使おうよ!
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