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■ ゼロハリとロレックス。
25歳そこそこで ロレックスして、ゼロハリバートン持って そりゃ、かっこよく見えちゃうよね。 別にそういうので 好きになったわけではないんだけどさ。
そういう持ち物とか それこそ、外付けの何かとか なんなら、あなたが来るだけで空気が変わった そんなことすらも 好きを加速させただけにすぎない。
なんなんだろうな。 あの時の、あの感覚って。 あの、自分が恋に落ちたって わかる一瞬の感覚ってなんだったんだろう。
あれに近い感覚には その後も、何度かなったことはある。 だけど、それは全部 それまで知ってたから、とか、 それまで仲良かったから、とか、 関係性がある程度あった上でのことで
あんな風に 会って二度目のあの人を 好きになった瞬間を覚えてるって
一目惚れとも違う。 子宮がこの人だって言った、としか 言いようの無い不思議な感覚。
あたしの子宮は、あたしのからだは、 あの人の子供が欲しかったのかな。 だったらホントごめんねって思う。
あたしが幼すぎて あたしはあの人との関係の深め方が あまりに下手すぎたから その願いを叶えてあげられなかった。
もしそれが、あたしがこの世に生まれてきた 意味だったとしたら あまりに切なすぎるね。
ゼロハリのアタッシュケースを見かけただけで すぐにタイムスリップする。
あの人との思い出は もうほとんどが記憶から消えてしまった。 日記帳も捨ててしまった。 わずかな写真と ここに残した文章だけが 辿り着ける唯一の術で、
さみしいね。
全部覚えていたかった。
2024年11月30日(土)
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