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■ 蜘蛛の糸。
もうダメだ、と、 ハッキリと気がついたのは たしか、真夜中の出来事。
おなかの真ん中らへんの いちばん、芯みたいな部分が はっきりと自己主張してくる瞬間が あたしの人生には数度だけ、あって、 懐かしすぎる痛みに 絶望すらしました。
こうなるともう、 自力で止めることなんてできない。 いや、今なら、 もしかして今なら、止められるの?
こうは、なりたくなかったんです。 なることなんて どうなったって無いと思っていた。
誰がどう見たって 魅力的すぎるあなたの 殻の外側に、ほんの少し触れたって 重力に逆らえないとか 単純すぎやしませんか。
蜘蛛の糸みたいに 天上から垂れ下がってきた一筋の糸を 掴んでしまうなんて 安直すぎやしませんか。
2023年03月29日(水)
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