Movin'on without you
mako



 こころの壁。

誰しもが、心の中に
バリアを張っていて、

それは、
自分が傷つかないようにだったり
他人を傷つけないようにだったり
存在意義は様々なんだけれど

すなわち
絶対に踏み込まれたくない
境界線みたいなものが
必ずあって

高さも形も厚さも
人によって異なる、
その、大きな、壁。

人と人との関係って
要するに、この壁を時に開けたり
開けられなくて苦しかったり
そのあたりがいわゆる悩みとなって
顕在化するんだろうな、とか
解ったようなことを思ってみたり。



あたしはたぶん。
見た目には、壁の高さは低いんだろう。

でもそれは実は違って
ほんとうは、とても、壁が厚い。
そして、高い、

ほとんどの人が
そこからの進入を拒まれて
あたしとの関係に挫折してく。

だからあたしは、
他人と「きちんと」向き合えない。

でも、それでいいんだ。
ほんの一握りの人と
ちゃんと信頼しあえていれば
あたしは、それで、幸せ。


その話をあなたにしたら
「多分、俺のが高いよ。その壁。」
あなたは、言った。

うん、知ってるよ。
ずっと、知ってたよ、

だって、わかるもん。
たぶん、同じだから。

笑顔を作るのが上手で
一見とても、人当たりがよくて
だけど、絶対に本心を見せない。

作られた笑顔の裏にある
あなたの本当の気持ちには
誰も、入ってけない。

出逢ったときから、知ってた。


だから、あたしは
あなたの壁の中に
無理矢理入ろうだなんて
ぜったい思えない。

怖くて。

拒絶されることを知ってたから。

だけど、本音を言うと
その中に、入りたいんだ。
あたし。
入れて欲しい。

ほんとうは
あたしの望んでることは
それだけなんだよね。

かけがえのない、存在になりたい。


高い壁をあたしたちは
お互い崩せないまま
偽りの中でこうやって
関係を続けていくんだろうか。

そんなのは、寂しすぎるから。

だから、信じてる。
いつの日か、お互いが
お互いにとってかけがえのない存在に
なれる日が、絶対にくるって。

信じてる、よ。





2007年10月04日(木)
初日 最新 目次 掲示板


↑エンピツ投票ボタン

↑「my追加」ボタン