不思議な人
週末の授業の後、買い物をしてから路面電車を待っていたのですが 腹ペコだったので買ったばかりのパンをかじっていたら 2軒先のお店から出てきたアジア人中年男性に声をかけられました。
「よっぽどお腹が空いているんだな・・・これから学校かい?」
路面電車がまだ来ない様子だったし、周りに人も居なかったんで 仕方なく返事をすることにしたのですが、 なんか人懐こそうなおじさんというよりは、世話好きなオバサンっぽい印象。
『学校終わったんで帰るとこなんですよ・・・もぐもぐ』
「そうか、まだ昼なのにもう終わったのか。 学校は○○に通っているの?」
『そうれす・・・もぐもぐ』
「何を勉強してるんだい?」
『スペイン語・・・』
「何でスペイン語?君はメキシコ人なのかい?」
(・・・メキシコ人なら母国語をわざわざ大学で取ったりしないだろ・・・)
『いや、日本人ですけど』
「ほほう、日本人なら他の外国語を取れば良いだろう、フランス語とか」
『でもカリフォルニア州にはスペイン語を話す人が多いし、 話せたら色々と便利ですから』
「・・・なるほど、一理あるな」
「君はフルタイムの学生かい?それともパートタイム?」
『パートタイムです』
「そうか、働いているのか? 何をしてるんだ?」
『アカウンタントをしてます』
「おお、そうか。君はCPAなんだな!」
『違います、ただのアシスタントです』
「そうか、アシスタントか・・・じゃ、これから学校に通って CPAになるんだな!!」
(・・・おやじ、何故CPAに拘るんだ・・・?)
「今は何処に住んでいるの?家族と一緒に住んでいるのかい?」
『家族と一緒に住んでます、家は海の側にあるんですけど』
「ほほう、46th Streetあたりかい?」
『42です』
「そうか、家族と一緒の方が家賃も安上がりだし便利だよなぁ!」
『ええ、まぁ・・・』
「電車、まだ来ないみたいだなぁ、反対側のは来てるのにな」
『そうですね』
「それじゃ、良い会話だったよ!勉強頑張るんだよ!」
『あ・・・どうも、こちらこそ』
オジサンも電車を待っているのかと思いきや、 車の鍵を握り締めたままどっか行ってしまいました。 つか、私と20分ほど話していたわけですが、何が目的だったんだろう・・・?
2006年02月11日(土)
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