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■ 夏休みの終わりにバジルを見て思ったこと
あっという間に、8月も明日で終わりだ。私は昔から愚図で、計画性がなく、いつも夏休みの終わり頃になると、ほとんど手付かずの宿題をとにかく終わらせなくてはと、必死になっていた記憶がある。人間はなかなか変わらないものだ(涙)。小学生のころから9月1日の朝は必ず早起きして、朝食を食べながら(それでも絶対朝食を抜かなかった。おかげで今の体力を保てている。親に感謝)終わっていない宿題を続け、時間切れで、泣きべそをかきながら学校に思い足取りで出かけたものだ・・・。 もうすぐ学校が始まる・・。それにしても今年の夏休みは不思議な夏休みだった。 思いがけず、山口で2週間以上を過ごした。それも、友人の家で、その5歳の娘、ご主人、やはり友人の友人であるという若い女性が4歳半の男の子を連れてきていたので、6人で生活をしていた。というのも、彼女のご主人の仕事の関係で、フランス人の子供たち4人の面倒を見てくれる人を探しているというのだった。結果的にはいろいろ大変な思いもしたが、フランス語がだいぶ戻ったような気がする。いいリハビリになった。それに、久しぶりに会った友人(新卒のとき以来の友人)の生き方には学ぶものが多かった。もう一人の若い友人も、考え方が違うだけにいろいろ考えさせられたし、刺激になった。そして友人は相変わらず、美しく賢く、いろいろな意味でスマートで、でも母として強く、女性として一段と素敵になっていた。朝に晩に、女3人でずいぶんいろいろなことを語り合った。本当に貴重な時間だった。 さて、2週間以上も家をあけるなんて、海外旅行のようだった。とはいえ、ぎりぎりまでばたばたと、明日31日のフルートアンサンブルの茂原アスモでのコンサート(10時半〜、12時半〜にあるんです)のことや9月以降の仕事のことなど、決めなくてはならないことに追われていたので、植物を預かってもらうとか、何も考えなかった・・・。
今、ベランダにあるバジルは実は種から育てたものなのだ。バジルは紫蘇科らしいから、育てるのは簡単だが、一年草だと聞いていて、毎年苗を100円くらいで買ってきていたのだが、あるとき、植えもしないのにバジルが芽を出したので、種が落ちたに違いないと思い、昨年は夏の終わりに種を取っておいた。そしてそれを春蒔いたら、当然のことなのだろうが、芽が出たのだ!!これは嬉しかった。 以前、ニコレ大先生という大尊敬しているスイスのフルーティストが、マスタークラスか何かで、「人は農業をすると学ぶものがたくさんある。自然への畏怖を思わざるを得ないのをはじめ・・」とおっしゃっていたのをつくづく思い出した。 こうして種を蒔いたら、嬉しいほどたくさん芽が出て、押し合いへし合いになってしまった!!!畑と庭での野菜と花作りを趣味のひとつとしている母には「間引きをしないとだめよ」といわれ、泣く泣く間引きをした。なんだかかわいそうな気がして捨てることもできなかったのだが、また小さな鉢に植えて人に差し上げてとても喜ばれたりもした。こうしないと共倒れになるんだそうだ。なんでも同じだなあ・・といまさらのように感心した。
そんなバジルだったので、山口から帰ったころには干からびているだろう・・と思いきや、今年は東は雨が多かったそうで、どうにか、生きながらえて私の帰りを待っていてくれたのだった。とはいえ、お米が深刻だと言うので、そうそう喜んでもいられないが、3日目くらいで、見事に復活した。 植物の生命力には本当に畏れ入る・・・。
ここはフルートさんの日記だから、山口の帰りに寄った、フルートコンベンションのことでも書けばいいものを・・。まあいいか。 というわけで、もうすぐ8月も終わりだ。山口では思いがけず、おいしいイタリア料理を堪能してきた。イタリアと言えばミラノ・スカラ座のフルーティスト、ダヴィデ・フォルミサーノがまた来日する。彼のすばらしい笛の音を聴けるのは今から本当に楽しみだ! まとまらないので、このあたりで。まずは明日のコンサートが楽しくできますように!(もっと早く宣伝すればよかった・・)おしまい。
2003年08月30日(土)
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