|
|
2003年09月06日(土) ■ |
|
こころ/夏目漱石 |
|
漱石って、 結構「感想文」とかで描かされますよね。 半年ほど前に、親友Yちゃんにお勧めされまして、 2ヶ月ほど前に、母が一回呼んで見たいって言ってまして、 この前、入院しまして、その時に読みました。
実際読んだんですけど、 暗いですねー。 こんなものを中学生に勧めるなんて。。なんて、 PTAのおばさんみたいな事を言って見たりして。
読んで噛み砕き、噛み砕いてまた読み、としていたので、 読むのにかなり時間がかかりました。 入院してたからかなり時間があったものの。 大量のカロリーを消費してる気がしましたよ。
ところで、私小説って、何なんでしょうかね? 私はそれを「(森の中の)一本の木から森を想像する事」だと、何かの本で学びまして、 例えば、漫画なら、 「家」っていう絵の中にも、 質素とか、無機質、読書家、仕事人間とかっていう 説明がある程度見えるんですが、 私小説はある程度それを省いた、と言うか、 「ひとつの視線だけを追った作品」(後は想像してね、みたいな。) というイメージがありまして、 それを元にすると、 「こころ」は私小説じゃないか、と思ったんですが…。
調べて見ると、定義は色々とあるようですね。 一人称ならば私小説? ある人は、 「私小説とはジャンルで分けられるものではなく、 その作家一人一人のもの(例えば、「漱石的」私小説とか。)だ」と言われてました。
うーん…。 考えるほど深みにハマっていきますね。 大学に「国文科」が多いいのも、納得。
ところで肝心の感想ですが、 アマゾンのレビューの方が、 しっかりした感想が書かれていたので、 そっち見た方が良いかと…。
今の私には、 男女の恋愛だけでなく、師弟愛、友情、社会や就職の意味など、人間の根本に存在する苦悩を真正面から描いた、 なんて文は書けません(苦笑)。
14歳では「暗い本だなあ」としか思いませんでしたが、なんて、 私は20歳だけれど、そうとしか思えませんでしたし。
今の私が精神的にまだまだ未熟だからか、 または、 もう自身の意思の為に死ねるほど(色んな意味で)純粋で、自己中心ではなくなったからか、 それとも、 ある意味、利己的で、中途半端に世界の幅が大きくなったからか。
それはわかりませんけど。
|
|