表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年10月13日(木) 「シン・シティ」

私はアメコミの世界はまるで分からないが、かつてハードボイルド小説を読みふけっていた身としては、この映画、楽しくて楽しくて〜♪〜大満足〜♪。
ハードボイルドにモノローグは不可欠。しかしそのカッコつけモノローグは、大真面目にやりすぎてすべると悲惨な結果をまねくおそれ多し。が、この映画ではマンガチック(・・ってマンガなんですけど)なオーバーさとのコラボでセーフ。

見てからだいぶ経ってしまったので印象のみ。

スタイリッシュに色処理された血は、ショッキングさをやわらげる。
より多くの人に見せるためのお勉強をしたのかロドリゲス。
「スパイ・キッズ」も無駄じゃなかった。

ブルース・ウィルスの退役間近の警官が狭心症という設定、ぐっと来て笑える。
アル中探偵アル中ガンマンが大好きだった私。
病院のベッドに横たわるブルース・ウィリスに向かって、彼に助けられた少女ナンシーが「今コーデリアという名前の女探偵の小説を読んでいるの」と言っていたコーデリアという探偵は、P・D・ジェイムズの「女には向かない職業」の探偵コーデリア・グレイのことだ。
うら若い身空で健気に頑張り、たくましく成長する姿はジェシカ・アルバ(キュ〜〜ト!)演ずる大人になったナンシーに激しくだぶる。

ミッキー・ローク演ずるマーヴは、よく言われているようだが、私も大鹿マロイを連想していた。「さらば愛しき女よ」@チャンドラー。

デル・トロさまのパートも抱腹絶倒。
イライジャも最高。そうやってホビットのイメージを払拭していくのは賢い事だと思う。
キャスト大満足。
いやぁ、えぐいところも多いけれど、ツボを押されっぱなしな感じ。


Sin City
[2005年/124分]
監督:ロバート・ロドリゲス
出演: ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、
ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、
ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木、ジョシュ・ハートネット、
ロザリオ・ドーソン、マイケル・クラーク・ダンカン、ニック・スタール、
マイケル・マドセン、ジェイミー・キング、ルトガー・ハウアー


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