私はアメコミの世界はまるで分からないが、かつてハードボイルド小説を読みふけっていた身としては、この映画、楽しくて楽しくて〜♪〜大満足〜♪。 ハードボイルドにモノローグは不可欠。しかしそのカッコつけモノローグは、大真面目にやりすぎてすべると悲惨な結果をまねくおそれ多し。が、この映画ではマンガチック(・・ってマンガなんですけど)なオーバーさとのコラボでセーフ。
見てからだいぶ経ってしまったので印象のみ。
スタイリッシュに色処理された血は、ショッキングさをやわらげる。 より多くの人に見せるためのお勉強をしたのかロドリゲス。 「スパイ・キッズ」も無駄じゃなかった。
ブルース・ウィルスの退役間近の警官が狭心症という設定、ぐっと来て笑える。 アル中探偵アル中ガンマンが大好きだった私。 病院のベッドに横たわるブルース・ウィリスに向かって、彼に助けられた少女ナンシーが「今コーデリアという名前の女探偵の小説を読んでいるの」と言っていたコーデリアという探偵は、P・D・ジェイムズの「女には向かない職業」の探偵コーデリア・グレイのことだ。 うら若い身空で健気に頑張り、たくましく成長する姿はジェシカ・アルバ(キュ〜〜ト!)演ずる大人になったナンシーに激しくだぶる。
ミッキー・ローク演ずるマーヴは、よく言われているようだが、私も大鹿マロイを連想していた。「さらば愛しき女よ」@チャンドラー。
デル・トロさまのパートも抱腹絶倒。 イライジャも最高。そうやってホビットのイメージを払拭していくのは賢い事だと思う。 キャスト大満足。 いやぁ、えぐいところも多いけれど、ツボを押されっぱなしな感じ。
Sin City [2005年/124分] 監督:ロバート・ロドリゲス 出演: ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、 ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、 ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木、ジョシュ・ハートネット、 ロザリオ・ドーソン、マイケル・クラーク・ダンカン、ニック・スタール、 マイケル・マドセン、ジェイミー・キング、ルトガー・ハウアー
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