2005年03月06日(日) |
「ライトニング・イン・ア・ボトル〜ラジオシティ・ミュージックホール奇蹟の夜〜」 |
◆ ライトニング・イン・ア・ボトル 〜ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜〜 Lightning in a Bottle [アメリカ/2004年/109分] 監督:アントワン・フークア 製作総指揮:マーティン・スコセッシ
ザ・ブルーズムーヴィー・プロジェクトの映画の数々、吉祥寺は遠いし・・・などと思っているうちに全て見逃してしまったワタクシ。 レコードからCDへの過渡期、少々あった私のブルースのレコードは結局買い直さなかった。せいぜいマディ・ウォーターズくらいだ。 ブルースは好きなのだが、私の中では結局そんなもんだったのかもしれないなぁ・・・などと思いながら向かった会場。
映画が始まったとたん、脳味噌スパーク。脳内麻薬爆裂。 あぁ、やっぱり好きだ。キモチいい〜。 ボトルネック・ギター、ブルース・ハープ、大好きだ〜♪
新旧織り交ぜた50人に及ぶミュージシャンの5時間にわたるライブは、それぞれの1曲が短く、結局駆け足のブルースの歴史・足跡チェイス大会になってしまうという側面はあるものの、ライブがとにかく素晴らしく堪能の幸せな時間だった。
曲目はかなりスタンダードで有名なものが多く、皆が楽しめる設定。 もう、いちいち取り上げていてはきりがないのだが、特に面白かったのが、ジョン・リー・フッカーの「ブーン・ブーン」! まず在りし日のジョン・リー・フッカーの映像が流される。 私的には初めて見る動く姿だ。 でその後、その曲をパブリック・エネミーのチャック・D(知らず)が「ノー・ブーン・ブーン」と思いっきり変えたヒップホップの反戦歌として歌うのだ。 心底格好良く、ひっくり返って喜びたかった私だけれど、椅子にちゃんと座っていました。 いや、うちで見たら叫ぶよ。
この映画の製作総指揮はマーティン・スコセッシだが、スコセッシの音楽ドキュメンタリーといえば、「ラスト・ワルツ」。 これに勝る音楽ドキュメントはないと思っていたけれど、この「ライトニング〜」肉薄。
突然思い出したが、日本でもウエストロード・ブルースバンドは断然格好良かったぞ。
たまらんたまらんの購入リストなるもの作成せねば。 アンジェリーク・キジョーは必!
結局見なかった「ザ・ブルースムーヴィー・プロジェクト」。 やっぱりコンプリートDVDボックス買うぞ!と思ったのに、あっという間に売り切れ。 アマゾンで定価27,930がユーズドで60,000→現在44,900だ。 ううむ・・・。 「ピーター・グリーナウェイ」のボックスとどちらが・・・。
(3/4 at イマジン・スタジオ 3/19よりシネマラズにてロードショー)
メモ ■アンジェリーク・キジョー「ゼリエ」 ■メイヴィス・ステイプルズ(ステイプル・シンガーズのリード) ■デビッド・ハニーボーイ・エドワーズ ■ケヴ・モ ■ジェイムス・ブラッド・ウルマー&アリソン・クラウス ■インディア.アりー(ストレンジ・フルーツがしみる) ■オデッタ ■ナタりー・コール「セントルイス・ブルース」 ■ラリー・ジョンソン ■バディ・ガイ「First Time I Met The Bluse」「Can't Satistied」「Red House」「Voodoo Child」現役ギタリスト超格好いい ■ルース・ブラウン(ママ=ルース・ブラウン貫禄の格好良さ) ■メイシー・グレイ(ソウル畑「Hound Dog」) ■クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン「Okie Dokie Stomp」 ■キム・ウィルソン(素晴らしきブルース・ハープ) ■姐御ボニー・レイット ■ジョン・フォガティ(CCR!) ■スティーヴン・タイラー&ジョン・ペリー!! ■ザ・ネヴィル・ブラザーズ ■シュミーカ・コープランド(ジョン・コープランドの娘「I Pity the Fool」最高!) ■ロバート・クレイ(「I Pity the Fool」渋格好すぎるギター) ■デヴィッド・ヨハンセン ■ソロモン・バーク(ゴッド・ファーザーなみの存在感) ■ヴァーノン・リード ■チャックD ■大トリB.B.キング
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