2005年03月05日(土) |
「レオポルド・ブルームへの手紙」「猟人日記」 |
◆ レオポルド・ブルームへの手紙 Leo [イギリス・アメリカ/2002年/103分] 監督:メヒディ・ノロウジアン 脚本:アミール・タジェディン、マッシー・タジェディン 出演:ジョセフ・ファインズ、エリザベス・シュー、デニス・ホッパー、サム・シェパード、デボラ・カーラ・アンガー、メアリー・スチュアート・マスターソン、ジャスティン・チャンバース
興味はあるものの、“いつか読むぞ脳内リスト”に入ったままの本というのは、皆結構あると思う。「ユリシーズ」に関してはほとんどの日本人がそうなのではないか?もちろん私もである。この映画は「ユリシーズ」を下書きにしてあるという。
とは言っても「ユリシーズ」を知らなくとも充分楽しめるこの映画、かなり面白く、いつの間にか泣いている自分に気がつく。
なのに、この映画の直後に「エターナル・サンシャイン」を見てしまい、この映画が完全に吹っ飛んでしまったのだった・・・。
そうそうたる役者陣が皆素晴らしく、特にエリザベス・シューはいつ見ても外れ無しの巧者。
・・この映画の入り組んだ深層部分を思い出しつつ、自分の中で再構築する気力が今無い。 ギンレイホールあたりでもう一度上映しないだろうか・・。
本当に良い映画だったと思う。
(3/1 at シャンテ・シネ)
◆ 猟人日記 Young Adam [2003/イギリス・フランス年/98分] 監督・脚本:デヴィッド・マッケンジー 原作:アレグザンダー・トロッキ 音楽:デヴィッド・バーン 出演:ユアン・マクレガー、ティルダ・スウィントン、ピータ−・ミュラン、エミリー・モーティマー
ツルゲーネフの「猟人日記」の翻案かなと思っていたら、アレグザンダー・トロッキというビートニク世代作家の小説「Young Adam」が原作だそうだ。
女の死体発見から始まるこの映画は、陰鬱な空気と汗と体臭でねっとり重たい湿度が感じられる。 重たい空気と現在と過去が交錯する構成はかなり好み。 が、小説の方が面白そうだ。
ティルダ・スウィントン、大好き。
(3/4 at シアター・イメージフォーラム)
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