表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年01月30日(日) 「オペラ座の怪人」

◆ オペラ座の怪人
The Phantom of The Opera
[アメリカ・イギリス/2004年/140分]

監督・脚本:ジョエル・シューマカー
製作・脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
原作:ガストン・ルルー
出演:ジェラード・バトラー、エミー・ロッサム、ミニー・ドライヴァー
パトリック・ウィルソン、ミランダ・リチャードソン

劇団四季の初演当時、夫が音響に携わっていた事から、初日の数ヶ月前からニューヨーク公演の通しテープを家でさんざん聴かされ、ゲネプロ含め公演も数回見せていただくという幸運に恵まれていた。
「オペラ座の怪人が可愛そう」と、しくしく泣いていた当時幼稚園児だった小娘も現在20歳。
あれから十数年、記憶が隅々まで刷り込まれていた事に驚き、それが鮮やかに甦った事に驚く。
いやもう、それでもう充分満足。

多少の変更や新しく加わった所はあっても、ほとんどアンドリュー・ロイド・ウェーバーの舞台版そのまま。
埃をかぶったシャンデリアが甦っていくところからもうすっかり引き込まれ。
ずっと同じお顔のクリスティーヌも濃ゆいファントムも白馬の王子様ラウルも皆、がむばっておりなさった。
あぁ〜楽しかったぁ〜♪・・って、終わりかい。

聴かせるアリアや二重唱・三重唱の曲たちは、皆、美しく好きなのだけれど、それとは別に、以前聴いていて音楽的に一番興奮したのが、支配人にファントムから手紙が届く所から始まりカルロッタのご機嫌をとりゆくパート。
支配人達の二重唱から始まりラウルが加わり三重唱、カルロッタとテノール歌手が加わり五重唱、最後にはマダム・ジリーと娘が加わり七重唱となるアンサンブルはわくわくが止められない素晴らしい部分だったのだ。
それなのに、映画ではしょぼーん。
とりあえず皆ちゃんと歌っている中で、支配人の大きい方(サイモン・カロウじゃない方)の声と音程が不安定でハーモニーがハーモニーになっていなかったのだ。
映画では説明的パートとして映像で魅せる演出だったので(ミニー・ドライバー最高!)、野暮は言いたくないのだけれど、すごくがっかりしてしまったのだった。
ミニー・ドライバーは吹き替えと聞いたけれど、せめて支配人(大)も吹き替えるくらいのことをすれば良かったのに・・・。
などという文句をひとくさり言ってみたかっただけ。


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るつ [MAIL]

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