表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年01月04日(火) 「酔画仙」

◆ 酔画仙
Chihwaseon
[韓国/2002年/119分]
監督:イム・グォンテク
出演:チェ・ミンシク

新しい世代の韓国映画が日本中を席巻、話題を集めまくっているが、本作は長年韓国映画を支えてきた重鎮イム・グォンテク監督のカンヌ映画祭監督賞受賞作である。

映画は、韓国の天才画家チャン・スンオプの生涯を描いている。
身分差が歴然と存在する時代に、卑しい生まれながらもその才能で画壇の大家となる画家に「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが演じている。
卑しいとされる生まれ+自分の絵を求めて我が道を行く画家そのものになりきっているように見える。

日本で言う和紙(かの国では何と言うのだろう)に、筆に含んだ墨が置かれ流れるように線となり絵となっていく。
寄ったり引いたり、映像ならではの描写で描かれる課程を見ることのできる幸せ。
筆の動きに集中させられココロ奪われる。

また、障壁画に目を奪われる貴族の屋敷から裏町の飲み屋まで、美術が全て素晴らしい。

この監督の前作「春香伝」に圧倒され、それ以前の作品も見ようと思いつつ、実現できぬまま今日まで来てしまった。
どこかで上映してくれないかな。


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るつ [MAIL]

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