表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2004年11月14日(日) オペラ「エレクトラ」

●エレクトラ 
新国立劇場オペラ劇場

作曲:リヒャルト・シュトラウス
演出:ハンス=ペーター・レーマン
指揮:ウルフ・シマー
東京フィルハーモニー交響楽団

エレクトラ:ナディーヌ・セクンデ
クリテムネストラ:カラン・アームストロング
オレスト:チェスター・パットン

エレクトラはトロイ戦争に勝ったギリシア側総大将アガメムノンの娘。(アガメムノンはブラッド・ピットが出た映画「トロイ」では、ブライアン・コックスが演じていた。ヘレンの義理の兄)
その父アガメムノンは、トロイ戦争からの帰還後、妻と愛人によって殺される。
物語は、エレクトラが父の復讐の時が来るのを待ちつつ(母と愛人を殺すのだ。エレクトラ・コンプレックスの語源)女性の楽しみを捨て目的を果たすまでを描く。
血塗られた城、登場人物はエレクトラの妹(復讐の輪の中から抜けている)以外皆ゾンビメイク。
ひたすら陰鬱な演出。R・シュトラウスのスコアも不協和音がほとんどだ。
それゆえ、死んだと思っていた弟が生きていたと分かった時に歌われる美しいアリアは響いた。

「エレクトラ」は一幕もので1時間30分ほどという短さだ。
しかし、その間エレクトラは出ずっぱりでドラマティック・ソプラノを歌い続ける難役である。エレクトラ役のナディーヌ・セクンデは、だんだん声が出るようになり聴かせてくれた。
どうやら私はこの演目、初めてだったのだけれど気に入ったようだ。
来年3月の小澤の「エレクトラ」も聴いてみたくなった。チケット取れるかな。


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るつ [MAIL]

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