Howdy from Australia
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やっと研修が終り、午後から本格的に実際のデータを使って仕事をすることになった。ほんの小さな間違いが誰かの人生を大きく左右するかもしれない…。そんな肩に力が入りすぎている新入りの私たちをからかっているのか、励ましているのか、「間違えても大丈夫。全て上の人がチェックするんだから。何かあったときは、間違いを指摘できなかった上部の責任になるからね。ははは。」と、先輩スタッフが笑い飛ばす。さすが、オーストラリア。
節約のために昼食はお弁当持参なのだが、何の変哲も無いただのおにぎりでも「何それ?すごい。中に何が入っているの?」と注目を浴びるので、恥ずかしいものがある。同じ新規採用社員の中にとても気さくで快活なタイ人女性がいるのだが、タイ料理は匂いがきついから、お弁当には持ってこられないのよ〜と嘆いていた。彼女はオーストラリア人と国際結婚をしていて、16歳になる娘さんが一人いるのだけれど、お嬢さんと二人でタイに帰省すると、現地の人に召使だと思われたり、売春婦だと決め付けられたりすることがあるのだと言う。だから、タイ語をわざと使わずに英語でやりとりをして相手の反応を見るのだとか。何とも無礼で腹立たしい話をさらりと言っていたのが印象的だった。
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