2006年04月11日(火) |
商品 が財産だった頃 |
こんにちは、カン・チュンド です。
昔からそうなのでしょうか・・、 季節の変わり目になると(なぜか)感傷的 になります。
例えば、月がぽっかり浮かぶ夜空を見上げて、 「何万年も前と同じ風景がそこにある」 とふと思ってしまったり・・。
原始のヒトは、 この月を見て 何を感じていたのだろうか?
いや、 そもそも月を見上げて、 何かを感じ始めたのは、 一体いつ頃からなのだろう・・? と。
木立から地面に降り、二足歩行を始めたヒトは、 いろいろなものに【価値】を与えていきます。
動物を殺すための 石 に、 傷をいやすための 葉 に、 物を支えるための 木の幹 に、
また、食した動物の皮、骨に【価値】を与え、 それを利用していきます。
そして、 ヒトは 火 という【道具】を手に入れます。
鉄 を精製する技術を獲得すると、 鉄鉱石 という、それまで何の価値もなかった石に、 【価値】を見出します。
遥か彼方の 塩 を求めて旅をし、 その 塩 を 獣10頭 と交換したりします。
また、胡椒(食料を保存するため)を得るために、 ヒトは「航海技術」を飛躍的に進歩させました。
今まで決して 交流 することがなかった A地 と F地 が出会ってしまうと、
文明 という力の差を持って、 一方が他方を 制圧してしまいます。
(そうです、【植民地化】の始まりです)
ヨーロッパ諸国 は「プランテーション」を導入しました。
現地の 砂糖や塩や、麦や米や、 胡椒や綿花や、金や銀や鉄鉱石を、 現地の人間に採掘させ、育てさせました。
(もちろん、賃金もロクに払わず 死ぬまでこき使ったのです・・)
それまで「自給自足」でやってきた 作物を育てる、資源を採掘するという作業を、
文明国側 が、 【儲け】の手段 に仕立ててしまったのですね。
文明の人たちは実に「したたか」でした。
近代の祝詞である「効率化」をスローガンに、 搾取を(それこそ)大胆かつ大規模に行いました。
ひとつの植民地に、 ひとつの作物、あるいは資源 というルールも 確立させます。
栽培・採掘 → 加工・精製 → 輸出 に至るまでを 一手に管理したわけですから、 儲からないわけがありません。 (何しろ労働コストは限りなくゼロに近いのです・・)
また、 文明国側は 航海技術 も握っていましたから、 F地から S地、S地から B地 に至る 「貿易による利益」も独占しました。
文明 を持つヒトが、 文明 を持たないヒトを隷属させて、 今までにない【収益の機会】を実現させたのです。
◆ この機会を(それこそ「効率的に」)活かすため、 株式会社 という仕組みも発明されました。
読者の皆さん、
まさにこの時 を境に、
砂糖や塩や、麦や米や、 胡椒や綿花や、金や銀や鉄鉱石 は、
ヒトにとっての 財産 から、
商品(コモデティー)に、 成り下がってしまったのです。
7時間の物語を、ご堪能ください...★
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