2006年04月07日(金) |
投機家 が「いちば」を適正に近づけます |
こんにちは、カン・チュンド です。
マーケットというところは 社会の【縮図】です。
実にいろいろな考えを持った人たちが うごめいています。
道端に放り投げられた 債券を 丁寧に拾って回る人がいれば、
「おい、その株は 今から本格的に上がるんじゃないか」 と周りが騒いでも、
粛々と全額 売却する人がいます。
「いろいろな考え」を持った人がいるから、 マーケットの【売り買い】は そもそも成り立つのです。
(そうですよね、)
株式市場という「いちば」に興味があるあなたは、 「いちば」で売り買いをすることで、 十分リスクを取っていると思いますが、
中には「いちば」の 断崖絶壁 によじ登り、 一般人が 決してもぎ取ろうとしない「大きな果実」 (リターン)を 得ようとする人がいます。
それも、 断崖絶壁 に駆け上る「一瞬のタイミング」を見計らって です。
彼ら/彼女ら は 投資家 とは呼ばれず、 【投機家】と位置づけられています。
例えば、ライブドアの株式 を大量取得している 投資ファンドの類も そうでしょう・・。
【投機】とは、一か八か、 まさに「ギャンブル」的な要素を多く含みます。
(晋陽FP事務所では、 決してお勧めしない「投資手法」ですが・・)
が、しかし、です。
投機 には重要な「役割」があるのです。
投機 とは、 ・偶然の利益 をねらって行う行為
・将来の価格変動 を予想して、 価格差から生ずる 利益 を得ることを目的として行う売買取引
と説明されますが、(「大辞林」より)
この、将来の価格変動 を予想して の、 【予想して】のところがポイントで、
わたしなら、
将来の価格変動を 強く推測して、
というニュアンスに取ります。
なぜなら、speculation(投機)の動詞、speculate には、 「思索する」「推測する」という意味があるからです。
◆ 将来の価格変動 を大胆に推測し、 機会 を捉えて 収益 を狙う行為 を「投機」という。
(わたしなら、こう定義付けします)
「投機」とは(ある意味)、 たいへん 勇気 がいる行為 なのです。
(あのー、繰り返しになりますが、 晋陽FP事務所では、決してお勧めしない手法 ですよ・・笑)
・投資 にほんらい必要なのは 勇気 ではなく 根気 です。 (ホントです)
しかし、
【投機家】は 日々「ミミズ」のように、 土壌(ここでは マーケットという土壌)を きれいにしてくれる存在である というのも 事実 です。
誰よりも 勇気 があり(かつ 欲どろしく)
誰よりも早く「価格変動の動き」を推測するのが 【投機家】ですから、
道端に放り投げられた 株式 を (つまり、正味価値より 低く評価された会社を)
誰よりも早く拾い上げようとするのです。
大量、かつ 大胆に!)
これはどういうことかというと、
低くなり過ぎた 資産 を 適正価値 に戻そうとする行為 ですね。
一方、 世間でもてはやされている 株式 を (つまり、正味価値より 高く評価された会社を)
誰よりも早く叩き売ろうとするのです。
大量、かつ 大胆に!)
これは、
高くなり過ぎた 資産 を 適正価値 に戻そうとする行為 ですね。
例えば、私たちは日頃 こんな「新聞記事」を見かけます。
< 投機筋 がマーケットに参入してきたため、 市場の アップダウンが激しくなっている >
でも、 (実は)これ、【間違い】なのですね。
◆【投機家】が居るからこそ、 いちば は 適正 に近づくのです・・。
そうです、
【投機家】とは、 「いちばの歪み」を修正しようとする 先鋭 なのです。
そして(逆説的な言い方になりますが、)
【投機家】が 活躍 すればするほど、 いちば は「効率的」になっていくのです。
いちばそのものに投資する「インデックス運用」 の 効力 が、研ぎ澄まされていくのですね・・(笑)
皆さん、素敵な週末をお過ごしください。
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春です、春です。
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