2006年04月04日(火) |
さあ、いらっしゃい! 世界金融物産展 です |
こんにちは、カン・チュンド です。
私たち消費者が クルマ を買う際、 税金とか 手数料とか、実にさまざまな「諸費用」を 払わされますよね。
(見積書 を見ると、ちょっとため息が出てしまいますが、)
それでもまあ、 品質 がよく、クルマにいろいろな【選択肢】があるので、 「コスト」のところは ガマンしているのです。
一方、金融商品 (中でも【主役】の 個別株式 については、) 「コスト」= 売買委託手数料 はおそらく 世界最低水準 だと思います。
(香港のBOOM証券 ですら、 香港市場の個別株式を売買する際には、88HKD(1300円強)の 手数料 を取るわけですから・・)
でも、商品の【選択肢】はというと、 非常に限られているのが 現状です・・。
例えば、資産家でもない私たちは、 パリ証券取引所に上場する株式を買えません。
あのー、(例えば)料理 であれば、 日本に居ながら、 「世界中の料理を味わうことができるのに、」です。
「でも、カンさん。 大きな証券会社では 取り次ぎはしてくれているみたいよ・・」
フムフム・・。
確かに、 野村證券のHP を見ますと、
「取引の対象は、世界の主要市場に上場している株式です。 ただし、対象市場であっても、個別に扱えない銘柄もありますので、 取引可能な銘柄かどうかについては、 <野村>の本・支店にご確認ください」
と謳っています。
(でも、これっていかにも、 「特別な人」に対する「特別なサービス」ですよ! というニュアンス・・)
あるいは、日興コーディアル証券 では、
「アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパの主要取引市場に 上場する銘柄にご投資いただけます。詳しくはお問い合わせください」
と云っています。
んー、
この【詳しくはお問い合わせください】 というところ、
いかにも、 「間口は狭いですよ」と 言っているような気がしませんか?
(もちろん店頭取引のみで、手数料もすごく高い・・)
(ちなみに大和証券のHP では、 「香港株式」というカテゴリーでしか、 外国株式の情報 は載っていませんでした・・)
さて、私たち賢明な「消費者」の 究極の願望 は、
◆ 世界中の個別株式、金融商品を 日本に居ながら、売り買いしたい。 それも「ひとつの口座」で管理したい、
というものです。
(そうですよね?)
世界各地の「食材」が日本で取り扱われているのに、 どうして 金融商品 についてのみ、 未だ「半鎖国」のような状態なのでしょうか?
(シンプルです。 この業界の「常識」が 恐ろしく遅れているからです・・)
2001年の11月、 香港市場に「MSCI チャイナトラッカーファンド」(ETF)が 上場した際に、
「どうして日本の証券会社を通じて このETFが買えないのか?」
ということを、 日本の証券会社に問うてみたことがあります。
(ETFとは 上場型のインデックス・ファンドのことです)
当時 中国株式 を扱っているすべての証券会社に 電話をしてみましたが、どの証券会社も 満足できる返事はしてくれませんでした。
ETFは 上場している銘柄ですから、 (売買に関しては)個別株式 と何ら変わりはないはずです。
また、アメリカ株式 に関しても、 個別銘柄 は扱っているのに、 150を超えるETFのほとんどは 「日本からは購入できないのが」現状 なのです。
わたしは思うのですが、 世界の主なマーケットの個別株式 を 一手に売り買いできる状況って、 技術的には そんなに難しくないと思います。
ただ、その国の、 あるいは 証券取引所(いちば)の、 あるいは 証券会社 の、
「利害」が絡んでいるだけだと思うのです。
今から20年後、
私たちは日本に居ながらにして 世界の主要な個別株式、 金融商品にアクセスできる状況 になっているのではないでしょうか。
(だって それが「進歩」というものですから・・)
その時、売買仲介業者としての証券会社は もういなくなっているかもしれません。
なぜなら、
消費者が直接「いちば」にアクセスし、 「いちば」自身が 売買処理に関するプロセス全てを 担うようになるからです。
その時の「いちば」は多分、
World Stock Market という類の呼び名で 呼ばれていることでしょう・・。
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