2005年10月12日(水) |
わたしと投資の出会い |
【お知らせ・・】
わたくしカンは 10/12〜16日まで 北京 に滞在しており、 晋陽FP事務所は臨時のお休みをいただきます。
12日以降にいただいた諸件につきましては ご連絡が17日以降となります。
皆様にはご不便をお掛けいたしますが、 ご理解の程 よろしくお願い致します・・。
こんにちは、カン・チュンド です。
わたしは 主催するセミナー「知的人生設計入門」の中で、
「多大な借金をして不動産(マイホーム)を購入してはいけません!」 と熱っぽく語っています。
自己資金が乏しい、かつ、将来の期待収入が不確実な人が、 「借り入れ」を起こして 大きな資産を買ってしまえば、
その時点で 資産形成 を半ば諦めることになる、
とまで申し上げます。
そんなわたしに対して、参加者のおひとりが、
「あのー、カンさんって どの分野のご出身なんですか?」 と聞くと、
わたしは「不動産です」と答えるのです。
(ここで 必ず“笑い”が取れます)
わたしは神戸市内の小さな不動産会社に6年間在籍しました。
多大な借金をして 不動産を購入することの「リスク」を 理解していなかったわたしは、
多くの方に不動産購入を勧めました。
何十回と 物件 にお供し、 マイホームを持つ効用についてお話しました。
公庫、年金融資をはじめとした 住宅ローン を斡旋し、 不動産売買の取引を成立させるお手伝いをしました。
わたしは歩合給の営業マンでしたが、
「お客様にローンを組んでいただき、不動産を購入していただくことに」 喜び を感じていました。
(今振り返って思うのですが、)
ある意味、
知らないことは 幸せなことなのかもしれません・・。
もう9年くらい前になりますか、
懇意にしていた会社の社長から、
「カンくん、土地探して欲しいんや。 その上にマンション建てて、人に貸そうと思ってる」
というお話をいただきました。
(実は この取引がわたしの 転機 となります・・)
紆余曲折があり、
適当な土地を探すのに9ヶ月くらいかかったのですが、 めでたく売買契約を結びました。
そして 複数の建設会社から見積りを取り、 建物の請負契約も無事済みました。
(トータルで3億円ほどの 出費 でしたが、 社長はおよそ8割を銀行ローンで賄われました)
ちょうど夏の終わりでした・・。
建物の上棟式が行われたその日に、 わたしは思ったのです。
家賃収入から 諸経費 を引いた「実収入」と、 社長 が毎月銀行に返済する「ローン返済額」が
ほとんど変わらない。
一室でも「空き」が出れば、 お金の出入りで考えると明らかに マイナス だ、と。
これで果たして 投資 と言えるのだろうか・・。
わたしはその時(誠に恥ずかしながら、)
トータルで3億円ほどの 出費 を(はじめて) 【投資】と自覚できたのです。
わたしは自分が「知らない」ことに その時 はじめて気付いたのです。
(まさに 井の中の蛙 ですね・・)
英会話スクールに行くのも、 会社を経営するのも、不動産でも、株式や債券でも、
要は「いくらのお金をつぎ込んで、 どれくらいの効果(収益)が期待できるのか?」を 吟味する必要がある。
これが「投資を行うマインド」というものですね。
その後、わたしは井の外に出る決心をします。
ファイナンシャルプランナーという存在に出会ったからです。
わたしにとって 不動産 は永遠の 反面教師 であり、
資産運用を考える上での「原点」となっています。
第16回 知的人生設計入門 に参加いただいた皆さん。
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