2004年05月11日(火) |
ファイナンシャルプランニング序章 その3) |
こんにちは、カン・チュンド です。
先日わたしはこういうお話をしました。
「株式・債券・キャッシュに資産を配分し、 グローバルに投資する・・」
しかし、単に異なった投資対象を組み合わせるのが 運用の設計図作り(ポートフォリオ)ではありません。
例えば、日本株式 というハイリスクな金融資産に (どうして)外国債券 を組み合わせるのでしょうか?
それは 両者が歴史的に 「異なった値動きをしている」からです。
(上記は)少し硬い言葉で「相関関係が低い」と云います。
値動きが異なる金融資産を 組み合わせたポートフォリオは、
個々の金融資産 で計測するより、 (同じ期待リターンなら) 引き受けるリスクの大きさが小さくなります。
これが「合理的な分散投資」と呼ばれるものです。
いわゆる フリーランチ (無料でゲットできるノウハウ)ですね。
しかし、この「合理的な分散投資」を実践しても 思わぬ 落とし穴 が待っています。
それが「コスト」です。
コスト は主に、
・(一時的な)手数料 ・ 税金 ・(継続的な)手数料
に分けることができます。
(さて、また過激なことを申し上げますが) (実は)多くのファイナンシャル・アドバイザー は、 7つのスマイルを併せ持った セールス・パーソン です(笑)
彼らが販売する 投資商品 は (その経済的な 動機 として)彼らが得る 手数料(コミッション)と直結しています。
(注 これはいい悪いの問題ではありません・・)
そんな彼らから私たちが (色の付いていない)客観的なアドバイス を 得られる確率はどれくらいでしょうか・・?
(皆さん、よーく考えてみてください)
手数料(コミッション)をベースとしたアドバスは (何のためになされるかというと) 金融商品を販売・仲介するためですね。
(それは誰の利益になるかというと) 代理店・販売会社・仲介業者の 利益 となるのです。
もし皆さんがファイナンシャル・アドバイザーと 話す機会を持たれたなら、
「どうしてこの人は こんなに熱心に、 この商品を勧めてくれるのだろう?」
と最低5分間は考えてみましょう・・(笑)
< だいじな基本 >
・購入の際、あるいは売却する際に「手数料」を要求される、 あるいは解約控除、解約手数料の名目で「手数料」を要求される 金融商品 には手を触れないように!
(コストの塊を食しても 全然おいしくありません・・)
一方、お客様から頂戴する手数料(フィー)のみで 報酬を得ているアドバイザーは、 商品販売・紹介 のしがらみから解放されます。
それは(お客様にとっても) 「解放」を意味します。
(もはや金融商品の購入・非購入について 気を遣う必要がないから・・)
フィー・オンリー・アドバイザーは 客観的なアドバイスを(それ自体) 商品 として販売しているのです。
そして、お客様と同じ側に座らせていただき、 お互いの利害 を確認し合うのです。
< 晋陽(しんよう)の立場 >
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