嗚呼!米国駐在員。
<目次>|戻る|進む
2006年03月01日(水) |
韓国人から聞いた日本とは |
昨晩は授業の後に、韓国人のクラスメートと2人で食事。 授業が終わるのが午後10時。それから開いているレストランを探すのは一苦労なのだけど、オススメと言われて連れて行かれた韓国レストランは韓国人ばかりで賑わっていた。(自分を除いてKorean比率100%)
色々話をしていると、韓国ではサッカーの日本戦が一番熱くなる、だの、日韓併合時代の影響は多い、とか、数年前までは日本の音楽、映画等は一切禁止されていた、など、日本を目の敵にしたような発言が節々に目立つ。
日本人を食事に誘っておいて日本の悪口かよ、と不思議であったが、悪気でも何でもなく、思ったままを話している感じだ。
「やっぱり日本のこと、韓国ではよく思われていないのかな?」と聞くと、「そうだニダ!」と険しい顔をしてキッパリ。おいおい、1対1の食事だぜ。
中国人のいわゆる経営者層などと話をすると、日本を批判するような中国人は何も分かっていない、そんな奴らも中国に多いけど自分は違う、と、日本人のこちらを気遣ったような発言が多いけど、韓国人は非常にストレートである。
その反面、イチローと松井が好きだとか、片言の日本語を話してみたり、日本映画にやたら詳しかったりする。
「政府が日本の文化に触れさせないようにしてきたのに、どうしてそんなに詳しいんだ!?本当は好きなんじゃないの、日本?」と聞くと、苦笑いしていたが。
それにしても、彼らの愛国心は相当強いものがある。 話を聞く中では、韓国では若いうちに2年以上も徴兵で集団生活を強いられるので、その中で強い一体感だとか連帯感、国家への忠誠心が築かれるようだ。 食事の相手は20代半ばの若者だけど、日本人にはなかなか見られない芯の強さがある。それでいて、日本の文化、経済などは学ぶべき点が多いと認めざるを得ないと言っているから、どうやらおかしな形で日本への思いを表現せざるをえないように感じた。
会計時、伝票を掴んで「俺に支払いさせてくれ」と譲らないので、お言葉に甘えて御馳走になってしまった。 次回は日本食をご馳走する事を約束して別れた。
中国の事や韓国の事を悪く言う日本人が多いが、自分の場合は、1対1でその国の人に会ってちゃんと会話しているので、悪い感情は少しも起きない。 おそらく1人1人は会ってみてよく話せばみんな良い奴なんだろうけど、集団になるとなかなか個々人の思いやニュアンスが伝わらずに、集団心理も働いておかしな方向へと向かってしまうのではないか。メディアの内容でものごとを判断せずに、まずは人にあったりして自分で体験してみることは大事だと思う。
Kyosuke
|