嗚呼!米国駐在員。
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2006年02月09日(木) |
劣悪ネット環境 / ビデオは日本に送れない? |
出社するとネットが接続出来なかった。
先週もそんな日があった。こんなネット環境では全く仕事にならない。仕事は貿易、それに国内でさえ時差のある国アメリカ。今やメールがほとんど全ての情報伝達の手段となっている。今やFAXを送ることも少なくなった。経理業務だって全てネット経由だ。
そんな中でネットが接続出来ないと、本当に困ってしまう。状態は昨日退社した時と変わらない。このオフィスだけが無人島に乗り残されたような状態だ。
サーバーの管理会社に電話をした。
「今、全力で復旧作業しています。しばらくお待ち下さい。」
さすがに日系だけあって見かけ上の対応はいい。ただ、先週は復旧したのが午後3時過ぎだった。復旧を待つ間、お怠け常連スタッフ達は、ここぞとばかりに堂々と時間をつぶす。面白かったのが、「これじゃ仕事にならないわ」なんて抜かした事。よく言うよな。で、やっぱり5時ピタで帰る。お前の仕事は1日2時間で完了かい!
今日は昼前にはラインが復旧したので助かった。 管理会社に電話する。「何があったの?毎週毎週これじゃあ仕事になりまへんで」
相手の回答に驚いた。
「どうも道路工事の際に、誤って回線まで掘り起こして切断してしまったようです。」
同じビルの他のオフィスでは、どこも問題なかったんだけどな。 というか、それが事実だとすれば簡単に復旧なんて出来ないんじゃないだろうか。日系とはいえ、実態はローカルに丸投げしているのだろうけど、アメ人のこんないい加減な説明をそのまま伝えられてもなあ。しかし、アメリカならありえる話かも、と思ってしまうのが怖い・・・。
午後、受付のポーリッシュ系オバサンが慌てて自分のデスクに駆け込んできた。
「昨日、日本に国際宅急便出したでしょ。米国通関から内容証明しろと電話があったわよ。一体何送ったの?」
そういえば取引先に頼まれて、スーパーボールの録画ビデオを送ったんだった。18禁のアダルトや残虐映像ではないから、内容証明などお安い御用だ、と思ったのだが、どうやら事はそんなに単純ではないらしい。テレビ番組といえど権利は中継したテレビ局のものであって、個人が録画して海外に送るなどはもっての他のようだ。普通便ならばチェックもされないだろうが、Over Nightの宅配便は内容物に細かなチェックをされるらしい。
話を聞いていた周りのスタッフが、このジャパニーズは何も知らないな、という感じで教えてくれた。意外にも、深刻そうな表情で様子を伺っているのが気になった。日本人からすれば、こんな事は大した事がないと思う。アメリカには、日本の番組の録画ビデオが毎週大量入荷してくる。ところが、アメリカから送るのは問題があるようだ。中には、お前はもうCourt & Jailだな、などと悪乗りする奴もいた。
いい加減大国アメリカでも、こういった権利特許の通関は意外にもかなり厳しいのである。 週末までに日本に無事に届いてくれるといいのだが・・・。
Kyosuke
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