嗚呼!米国駐在員。
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2006年02月08日(水) タイガー荒稼ぎ

相変わらずタイガーウッズの懐にカネが転がり込んでいる。

今期初戦のBUICKの優勝でまずUS$918,000.-(約1億円)。
例年のメルセデスまで欠場して12月から休養たっぷり。初日は大きく出遅れて、「Rusty」なんて言われていたのに、終わってみればプレーオフで相手を呑んで勝利。

その後、すぐさま自家用ジェットでUAE入りして、先週末には欧州ツアーDUBAI CLASSICでまた優勝してあっさり賞金40万ドルを獲得。しかも、中東の大富豪が招待(?)したこの大会には出場料があった。






優勝賞金$400,000.-の大会でタイガーに支払われた出場料はUS$3MIL(約3億5,000万円)! ここで期待通りに優勝するんだから、なんと表現していいのやら。

こうして2週間で約5億円をポケットに入れてしまった訳だが、オフに購入したフロリダの新居(40億)も、年間100億稼ぐタイガーに取っては大したものでもないのかもしれない。我々が車を買うようなものだろう。

あらゆるプロスポーツの中では世界一競技人口が多いと言われるゴルフ。
単純に考えれば、もっとも抜きん出る為には競争力が激しいスポーツでもあるといえる。その世界トップに君臨しているお方は、とにかく稼ぐわけであるが、そのモチベーションはどこからくるのだろう、と不思議になるほど貪欲だ。
 

しかし、皮肉にもタイガーの勝利は世間では慣れきってしまったのか、昔ほど騒がれなくなっている。
大活躍した2005年より、フォーム改造やらで苦しんでも苦しんでも勝てなかった2004年の方が圧倒的にメディアで取り上げられていた。

メディアといえば、アメリカで放映されるタイガーはクソ真面目だ。面白くもない顔でインタビューに答えたり、レッスンをしたり。クソマジメなゴルファーという印象がある。だから、ビデオで借りたジャンクスポーツでのタイガーは本当に驚いた。浜ちゃんとからんで本当に楽しそうな30男という感じ。私服も、典型的アメリカ人という感じでダサダサなのがいい。(この番組はバラエティのようだけど、世界のスターを呼んでうまく本音を引っ張り出しており、世界に通用するんではないかというほどよく出来ている。)

こんな素のタイガーが見れるのは日本の番組だけだろう。
多分、アメリカの番組では、タイガーのマネジメント契約か何かあって、おちゃらけたシーンは放映出来ないことになっているのかもしれない。彼のイメージとブランドを保つために。そう考えると、シーズンをフルで戦うタイガーが、クソ忙しいオフの間にも遠く海外に出て転戦している背景には、たまには羽目をはずして楽しみたい、というのが意外と本音かもしれない。



Kyosuke