嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月31日(火) 世界で最も儲けた会社

今朝の新聞で石油大手エクソンモービルの2005年通年決算が発表された。


純利益は前年比43%増の361億3000万ドルで過去最高を記録。日本円にして約4兆2270億円(利益)!

堂々の米企業史上最高の水準だ。一企業としては世界一だろう。驚くのは、これでもハリケーンの影響による精製施設の一時閉鎖を受けた生産量の減少により、利益が大幅に減った結果という。


361億ドルの利益と言ってもピンと来ない人の為に、新聞は分かりやすい例えを用意してくれた。

1.エクソンが2005年に一秒あたりに稼ぎ出した利益は$1146
2.世界最大の自動車会社、GMの総資産が138億ドル。
3.GDPがエクソンの利益を下回る国が世界125カ国。


石油メジャーは下手な国家より力があるといわれている。

しかし、いくら石油、原油が高騰したからと言って、4兆円は設けすぎだ。
原油の高騰分以上の値上げをガソリン代に転化してきたんだろうか。いかに庶民に犠牲を強いて莫大な利益を貪っていたかが良く分かる。

一般企業であれば稼げるときに稼いでもらって結構なのだが、石油会社なんてのはろくに競争も無いし、穴掘って加工するだけ、悪く言えば横流しで大した技術革新もなさそうなだけに、やっぱりこんだけ暴利を貪られると面白くない。代替燃料が無いことをいい事にやりすぎだ。しかも裏社会や政治家との結びつきが強くてどうにも抵抗がある。ブッシュなんて戦争してまで利権欲しがっているから。

今年は2005年以上に利益が出せる見込みという。実際にこの1週間でガソリン代も上がってきた。夏にはガロン3ドルになると言われている。いい加減にしやがれ。



先日テレビを見ていたら、「ブッシュを支持しますか?」という街中でのインタビューがあった。

マイクを向けられた白人はこう怒鳴った。


「ガソリンを安くしてくれる奴であれば、俺達にとって大統領なんか誰だっていい。」


実のところ、アメリカに住む大多数の庶民の考えはそんなものなのかもしれない。


エクソンモービルの社長、ガソリン代半額にして大統領になりませんか?




Kyosuke