嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月30日(月) E-Mailの転送ミス

日本にある取引先企業から直接メールが入った。

相手は顔見知りであり、メールをもらうこと自体は珍しいことでもないのだが、本来は彼らの窓口となるべく我が社の大阪支社のアドレスがCC(Carbon Copy)には入っていなかった。両者の間に何か問題でもあったのだろうか。単に忘れただけならいいのだが、何か意図があるのだろうか。

日本にいれば電話一本で済む話なのだが、日本とは昼夜逆転しているアメリカではこんなメールを抱えて悶々としなければならない。内容は大した事がない。単なる問い合わせだ。

だから尚更、不思議に思った。


先方は急いでいるようだったので、とりあえず問い合わせに対する回答を書いてメールを返信した。

その際、我が社の担当のアドレスもCCに入れようと思ったが、取引先の相手は自分に対して個人的に問い合わせしたかったという意図があったならばそれは失礼かも、と思って、そのまま何もアドレスに加えずに返信した。こういう時、bcc(Blind Carbon Copy)というのは便利な訳だが、突然こちらの返信がメールされても我が社の担当も困惑するだろうと思って、担当に対しては後でこちらの注釈を付けた上で取引先に返信したメール内容をそのまま転送しようと思った。いずれにしても、このやり取りを大阪の担当窓口が知らないというのはマズイ。


そして顔見知りでもある我が社の大阪担当への転送メールを作成した。
直接こちらに問い合わせが来たので取りあえず回答しておいたこと、CCにアドレスが入ってなかったので内容を全て転送すること、を伝えた。そして、そちらに聞けば早い話しだったのに何で直接こちらにメール来たんだろかね?何かあったの? と、野次馬根性と嫌味を最後に加えた。


文章を書き終え、勢いよく“SEND”をクリック。
と、送信先アドレスがチラッと目に入った。見覚えのあるメールアドレスだが何かおかしい。




ゲゲっ、取引先に返信したかも・・・。




慌ててSent ItemsのBoxを見る。自分が見たのは何かの間違いであってくれ、という願いもむなしく、送信先は元々メールをもらった取引先だ。社内あてに書いた文章を出してしまった。情けない限り。

FAXならこのタイミングならキャンセル出来るが、どんなに後悔しても送ったメールは戻ってこない。
知らん振りしようかとも思ったけど、考えた挙句、丁重に苦しい言い訳を書いて取引先に謝罪のメールを入れた。よりによって相手は堅物オヤジで全くまった〜く冗談が利きそうも無いタイプだ。いや何とも見苦しいというか情けない。

まあ内容的には機密事項もなく大した事がないので大した問題にはならないだろうが、人間関係を心配する余計な文章が取引先に行ってしまったのは失敗だったと深く反省。


実は、これと逆のケースで、ある取引先からエエっというような機密事項が入ったメールが届いた事もある。
その場合は、相手から何も来なかったのだけど、相手は送信先を間違えたことに気が付いていたんだろうか?こういう時、こんなメール来ましたよ、と返事するのもどうかと思ってもらいっ放しでそのまま放っておいた。内容はもちろんじっくりと見させてもらったけど、何だかあまりいい気分でもなくすぐに削除した。



いやいや、メールというのは本当に怖い。



Kyosuke