嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月24日(火) |
日本人女性からの飛び込みセールス |
「高橋さんですか?」
その若い声の女性は電話口で突然そう言った。
「えっ!?」 ちなみに私は高橋ではない。
「高橋さん・・・?」
「いいえ、高橋ではありません。弊社にそのようなものは居りませんが・・・。」と答えると、
「えっ、高橋さんではないんですか。 私は○○社の鈴木というものですが、お世話になっております。」
まるでこちらの回答が分かっていたかのように畳み掛けて来た。なんじゃ、セールスか。
しかし、口にした会社名が日系の大手ゼネコンだったので、電話を切るのをやめて耳を傾けてみると、「オフィスの改築や改装等、御予定はありませんでしょうか?」と聞いてきた。
「特にそんな予定ありません。オフィスビル,賃貸だし。」
「では、自社ビル御建設の御予定は?」
・・・・(笑) あきれて反応も出来ず。
「では、今後とも宜しくお願いしま〜す。」 えっ、勝手にまとめやがった。
なんだなんだ、このアプローチは。 電話を切って思った。この出来事がまず異様なのは、ここがアメリカであること。しかも月曜の午前中に若い女性からこんな飛び込みの電話が入るとはどう予想出来ただろう。
振り返って思うに、こんな事だろうか・・・。 ‘アメリカで働きた〜い、しかも絶対営業職。でも米系企業じゃやっぱハードル高くて面接で全滅だったから、しょうがなく日系企業で採用してもらったの。’という感じの現地採用の女性が、 たまたま上司となってしまったコテコテ日本人オヤジに、「営業は飛び込みしてナンボや。わしの新入社員の時は朝から晩までビルの1階から最上階までアポ無しで訪問していくつも仕事を取ったものじゃ。キミもとにかく手当たり次第に電話せい。えっ、相手の担当?そんなモンは適当に名前を言いながら相手とまず会話せい。アメリカかて日本かて、営業の仕方っちゅうのは変わらへんで。」と、古きよき浪花節営業を押し付けられ、言われたほうも、日本を飛び出しアメリカの大学を卒業してとにかく負けず嫌い。何だか訳が分からないがとにかくそれを実行していた、という感じだろうか。
それにしても、ビル建設の予定はありませんか?何て聞いてきた飛込みセールスはこれが最初で最後だろう。
この女性がこの1ヶ月以内に離職する可能性は相当高いと見た。現地採用の方の現実と理想の違いは大きい(と勝手に背景を決め付ける)。まあ、駐在員の現実と理想の違いも大きいが・・・。
Kyosuke
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