嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月12日(木) STARBUCKSは好きですか?

ランチの後に、社内の事務の子がSTARBUCKSに行くと行ったのでついて行った。オフィスの隣にあるSTARBUCKS。

コーヒーを買うなんて本当に珍しい、というか、平日では初めてのことかもしれない。これまでの人生でもスタバは2、3回行ったかどうか程度なのだけど、今日はある理由があって何となく行ってみたくなった。その理由は後述。



それにしてもSTARBUCKSはいつでも大人気だ。

CMでも見たことがないし宣伝している印象もないのに、この人気ぶりはどういう事だろう。店に入るとレジの前には4,5人が並んでいた。ただ、その誰もがメニューなんか見ない。迷うことなくお決まりの一品を手際よくレジの姉ちゃんに伝えて会計していくので、すぐに自分の番が来てしまった。

こういうとき、初心者は辛い。
商品名が羅列された大きなボードを見ながら、「エ〜、あ〜」。

せっかく来たのにただのコーヒーもなあ。と言っても、他の商品もなんだか分からないしなあ。イメージも沸かないまま、右端の上から2番目にあったMocha Frappuccinoを頼んだ。


「Which size ?」 すかさず聞かれた。


Medium と答えようとしたが、メニュー表のどこにもそんな標記は無かった。

サイズ標記らしきものにTall、Grande、Venti という見慣れぬ3種類が目につき、その中で発音に間違いなさそうなTallを注文。値段からすると、Tallとはいえ一番小さなサイズのようだ。レジとは別の受け渡しカウンターから出てきたMoca Frappuccino。クリームが上にたっぷり乗っていたが、それを先に食べるべきか、コーヒーと混ぜるべきなのか迷ったが、一緒に行った事務所の子が、そのまま飲めと行ったのでストローをさして飲んだ。案の定、最後に味気ないクリームだけが残ってしまったが、本当にこれが正解だったのだろうか。

モカは甘かったがしつこくなくてうまい。
でも、3.5ドルは高いような気がする。多分自分はそこまでコーヒーが好きではないのだろう、と思ったが、日本にいた時にはよく缶コーヒーを買っていたから、嫌いではない。スタバがなんとなく女性っぽいイメージなのに対し、缶コーヒーは男の小道具というか、それを飲んでいると切れ味のある仕事(?)が出来そうな気がしたものだ。


やっぱり自分は缶コーヒー派。
アメリカの朝。通勤してきたアメ人が車を降りてからオフィスビルに向かうとき、ほとんどの人がコーヒーのカップを手にしているが、どうもその光景はカッコ悪い。ダラダラとぬるいコーヒーをちびちび飲んで、おまけに同じカップで何度もRefillする。タバコを吸うときも会議をする時も、どこに行ってもそれを手放さない。日本でも丸の内で昼食後にスタバ片手にさっそうと歩くサラリーマンをよく見たけど、何だか似つかわしくなかった。

やっぱり日本男児は小さな缶コーヒーをぐいっと、である。でも、売ってないんだよなあ。アメリカで缶コーヒーは。一時帰国の時にコンビニで羅列してあったあの缶コーヒーの種類には本当に驚いたが、アメリカじゃああんな小さな缶は売れないかな。
どうでもいいが、出張に向かうサラリーマンといえば、新幹線に新聞と缶コーヒー。出張帰りのサラリーマンといえば、新幹線に週刊誌と缶ビール。懐かしいけど戻りたくないような・・。




で、なんで今日スターバックスに行ったか。

たまたま今朝、ネットで以下の記事を見つけたのだが、街にあふれる商品の9割がパクリの中国を相手に著作権侵害の裁判で外国企業が勝訴する事はほぼ不可能と思っていたのだが、見事勝訴したのがスターバックスであった。


[北京 ロイター] 上海の裁判所は、中国のコーヒー会社が米コーヒーチェーン大手スターバックスの著作権を侵害したという判決を下した。2日付チャイナ・デーリーが報じた。 同紙によると裁判所は、上海Xingbakeコーヒーに50万元(6万1900ドル)の損害賠償を支払うように命じた。スターバックスを中国語に翻訳すると、Xingbakeとなる。
 判決は「上海Xingbakeコーヒーがスターバックスの中国名を社名に使い、さらにコーヒーショップのデザインにも似たモチーフを使用して、不当な競争力を得た」としている。
 Xingbakeは1999年に登録。スターバックスはその前に中国で商標登録を済ませていたが、上海での共同事業登録は2000年だった。
 スターバックスは2003年、Xingbakeが同社そっくりの白と緑の商標を使用しているとして提訴していた。
 スターバックスは1998年に中国市場に参入した。地元企業との共同事業で約140店を出店したが、最近では外国企業に対する政府の規制緩和に伴い、直営店も開設している。



中国、そして確か台湾でもスターバックスもどきのコーヒーショップをたくさん見つけたが、したたかなもので彼らは本当に目がこえており、いいものしかパクらない。異国民にもマネされるスターバックスはそんなにいいのか、試してみたかったというわけ。







結論 :スタバ1杯3.5ドルは高い気がしたのだが、中国で1ドルなら毎日飲んでもいい ⇒ 結局自分はコーヒーを語る資格なし。





Kyosuke