嗚呼!米国駐在員。
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2005年12月28日(水) |
「野村ノート」 野村克也著 |
「野村ノート」 野村克也著読了。
いい年こいた嫁の見苦しい整形はやめさせられないのに、自分のチームの髭、長髪、茶髪は許さない野村克也。
さぞ、うるさいウンチクばかり語られているのだろう、と思ったのだが、その内容は色々と勉強になった。
コーチとして指導者として大事な事は哲学を持つこと。全ての指導の原点には人間形成がある。アメリカにいると、一芸に秀でてればそれでいい、といった風潮をよく感じるし、確かにプロスポーツ選手はそれが世間に許される風潮がある。しかし、野村氏は人間として社会人としての対応が出来ない選手は大成しない、と断言し、人間教育の大切さを力説する。
万年Bクラスの代名詞であったヤクルトを、毎年優勝の狙えるチームに育て上げた裏には、解説者時代にこれまで培ったノウハウと監督論がしっかりとまとめられていたからだ。これだけ揺るがない理論をもった指導者がいれば、どんな組織でも心強いことだろう。ただ、あれだけ熱心に育てた古田がこれまで年賀状の1枚もよこさない、と、ボヤくあたりはさすがのノムラ節である。確かに、分かりづらい指導者ではあったのかもしれない。楽天の選手はオフの間にあらかじめこの本を読んでおけば、来シーズンからのノムラ監督の指導の意味がよく分かってキャンプの効果はかなり上がるだろう。
野球好きは必ず読むべし。
ところで、せっかく25ドルもして買ったこの当たり本なのに、どこにも見当たらない。 先日の出張で飛行機に置き忘れたかも・・・・。
Kyosuke
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