嗚呼!米国駐在員。
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とにかく昨日今日と、寒い。 とういうより、痛い。空気が肌を突っついてくる感覚である。
連日、日中の気温は10度(華氏)、これは−12℃。体感温度は−20℃近くまで下がった。通勤の時に飲んだペットボトルを車に置き忘れたのだが、昼飯の時に取りに行くとカチカチに凍っていた時にはさすがに言葉も出なかった。冷凍庫の世界での生活。
さすがによく他地域(特に西海岸、クッソー)の人から同情されるのだけど、意外と生活は心地よい。 寒い地域ならではの工夫がしてあるので、めったに凍りつく思いをすることはない。部屋はもちろんセントラルヒーティングだから全室快適。オフィスには屋内駐車場が併設されているから、そもそも外に出る必要は本当に少ない。冬に風呂に入る前に寒い思いをする日本の方がよっぽど過ごしづらい。
朝の通勤で、もうもうと白い排ガスをはき出しながら走る周りの車。 車から外に出れば、5分と立たずに凍傷になりそうな環境。そんな中、唯一自分の身を守ってくれる車の中で黙々と運転している人を見ると、何故か彼らとの間に妙な一体感を感じる。
それもなかなか悪くないアメリカの経験である。
Kyosuke
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